第36話 ページ39
『ここの部分、軽く計算ミスをしていますね、ゆっくり落ち着いて解きなおしてみて下さい』
頭を撫でながら優しく伝えた。
「あっ、ほんとだ！ありがとうございます！」
『はい』
思わずにこにこ笑顔で返事をした私に罪はない。
『…加藤君、手が止まっていますが何かありましたか？』
同じく困ってる様子の加藤君に優しく声をかけた
「うう〜…僕、字を書くのが苦手なんです…」
『どれどれ……』
そう言われ見ると、確かにお世辞にも綺麗とは言えない字が並んでいた。が、まぁ読めないこともない。
『そうですね、自信がつくまで一緒に書いてみましょうか』
「！！お願いしますっ」
そう言われた為、加藤君の後ろにまわりこみ一緒に筆を持ち書き始めた。うん、やっぱり筋は悪くない。力の入れ方の問題だろう。
『ここは少し力を抜いて…そう、その調子です』
「…！綺麗に書けた！！！潮江先輩に見せてきます！！」
眩しい笑顔でそう言った加藤君。天使か。
『はい(悶)、いってらっしゃい』
加藤君が紙を見せると、潮江先輩はものすごく優しい顔をして
「…団蔵、頑張ったな」
と頭を撫でていた。なんだよこの委員会も家族かよ！？尊いわ！！
「ありがとうございますA先輩！」
そう加藤君が言った後
「俺からも礼を言う。今日は何時もより早めに切り上げられそうだ。」
と潮江先輩にまで感謝された
『い、いえいえ！…』
「そう謙遜するなぁ…素直に受け取っとけバカタレが…」
あの困ったような笑顔をしながら潮江先輩が近づいて来て頭を撫でてくれた。うああ。頭を撫でられるとか何年ぶりだ恥ずかしい！顔面から火が出そうだ。
私が照れて何も言えないでいるといきなり部屋の扉がスパァァァン！と開いた。勿論チキンな私は物凄くびっくりした。
「なぁに後輩に手を出してんだ文次郎！！！」
『ﾋｪｯ』
扉を開けたのは食満留三郎先輩であった。
…という事は
「何だと留三郎！！俺は後輩に手を出してなどおらん！勘違いするな早とちり野郎！！」
「なぁんだと文次郎！！お前が勘違いされるような事をするから悪いんだろうが！」
『(デスヨネー)』
犬猿の仲(ユキちゃん情報)と呼ばれてる2人が一緒になったら喧嘩になりますよね？！下級生達の「あっ、また始まった」と言う悟った顔が何とも言えない。
勿論私も同じ顔をしているのだろう。南無…。
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凛(プロフ) - 続きすごく楽しみにしてたので更新とてもありがたいです！また楽しみに待ってます！ (4月27日 8時) (
レス) @page46 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 落ち着いてきたら((訂正 すみません間違えました💦 (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 神すぎる話 主さんや無理しすぎないでね。ずっと待ってるんで落ち着いてたらあげてください (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - すごく面白かったです！！主さん無理しすぎないでください！更新待ってます。 (11月11日 7時) (レス) @page43 id: a2419645fa (このIDを非表示/違反報告)
aoi - 面白くて一気に読んじゃいました。更新待ってます。 (8月11日 10時) (レス) @page43 id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：るるる | 作成日時：2020年2月12日 21時
