くのたまは忍びたい

第20話 ページ22

『過激な武器ね、ぶっぱなす時楽しいよね。戦輪か〜、難しいからもっと極めたいかな。落とし穴は落ちるより作る派です。髪の毛は枝毛と何時も戦ってますよ。』

私聖徳太子になれるかもしれない。いや、調子乗りました。取り消します。


「わぁぁ！是非！私の恋人(石火矢)達に会って下さい！ユリコに春子にさち子に鹿子にユミコにお軽に……」


『うん、(愛が)すごいですね』


これは見に行く前に軽く予習していかないと話についていけなくなりそうだ


「戦輪を極められるならば！是非とも私の戦輪の腕前を見て頂きたい！！私と戦輪の輪子とは長い付き合いでして！私たちの相性は最高なんですよ！」


『それはそれは、是非とも見てみたいです』


彼はくのたま達の中でもかなりの自惚れ屋さんだと噂されていたが、何だ全然可愛いじゃないか。
自分に自信があることは良い事だよね
ついつい頭を撫でたくなるよ



「あ、あの…A先輩…」



『…すみません(自首してきます)』



どうやら本当に頭を撫でてしまっていたようだ。
ついやってしまった、だって可愛かったから…



「…嬉しいですから、大丈夫ですよ」



『滝夜叉丸君っ！』



やっぱりこの子物凄くいい人だ。照れてるのかそっぽ向きながら言ってるのがまた可愛い。



「むー…僕もA先輩と話したいのに…」



『ﾋｮｯ?!?綾部君?!』



今度は後ろからぎゅっとしてきた綾部君。え、めっちゃ可愛い。んんん。


「せんぱーい。僕も滝夜叉丸みたいに名前で呼んで下さいよ〜」


「あっ！私もお願いします！A先輩！」


「僕も〜」


「俺も是非！」


『(ﾝｸﾞｩ)わ、分かりました…』


つい返事してしまった。アイドル学年、恐るべしである。うへへ可愛い


「あー！狡いぞー！俺たちだってまだ呼んでもらってないのにー！」


久々知君の豆腐トークに解放された尾浜君がそう言う。


「まっ、私はもう既に呼んでもらってるけどな！なっ！A？」


三郎君に肩を組まれる


『…(不本意ですが)呼ばせて頂いてマス。』


「あー！三郎狡い！！俺も！！勘ちゃんって呼んで！！」


「あっ、俺も、兵助でいいよ。」


「俺も八って呼べよ！」


『アハハ』


「…大変だね、Aちゃん」


『不破君！貴方が神か！』


「あっ、僕も雷蔵でいいよ」


『(遠い目)』


そうして、4年生と5年生は名前呼びする事に決定してしまった。
でも、何だか少しずつ忍たまの皆さんに馴染めてる気がして嬉しかった。

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