第33話 ページ36
誰かこの状況を説明して欲しい。
八君と私の距離はほぼゼロである。普段男性と関わる機会の無い私にとって刺激が強すぎて冷や汗が止まらない。今絶対汗臭い。辛い。(ノンブレス)
「よし!捕まえられたな。もう1匹も捕まえよう!」
そう言ってもう1匹も同じ体制で捕まえた。心臓が持たない。後ろからはさんざん走り回ったであろう年頃の男の子とは思えない程良い匂いがする。これだからイケメンは…!
『(や、やっとこの体制が終わる)』
そう思っていたがなかなか八君は後ろから離れない。
どこかにもう1匹居たのだろうか?居たとしてもこの体制で捕まえる位なら自分で捕まえたい(自分の心臓が悲鳴を上げてるんです!)
『あの…八君…?』
堪らず声をかける。すると、
「Aって良い匂いするな…」
そう言って首の辺りに顔を埋められた。
八君のボサボサヘアーがチクチク当たって擽ったい。
『ッッッ、ちょ、あの擽ったいですから!!』
「何だろうな…匂袋とかそういう系統の匂いじゃなくて…安心するっていうか…癖になる匂いだ」
『(は、話を聞いてくれない…)』
首の辺りを嗅がれる度背筋がゾワッとする。
それを察されてしまったのか八君は耳元で
「…可愛いな、小動物みたいだ」
と言った。ひぇ、腰抜けそう。これがタケメンの本気。色気がすごすぎる。
本格的にやばいと思ったその時、
「何やってるんですか!竹谷先輩!!!」
そう言って伊賀崎君が飛んできた。八君は油断していたせいかふっ飛んでいってしまった
なるほど、これがふっとびパズ((自重
『あ、ありがとうございます。伊賀崎君、助かりました…』
「いえ、今のは完全に竹谷先輩が悪いですから!」
顔を真っ赤にしながらそう言ってくれた伊賀崎君。
うあああ…お優しい、本当に助かった…
「A先輩、僕の事は孫兵で大丈夫です。…あ、そろそろ時間ですので毒蜘蛛の事は任せて、次の委員会へ向かって下さい」
笑顔で孫兵君は壺とお箸を受け取ってくれた。
笑顔可愛すぎ…無理…後輩尊い…
『ごめんね、あんまり貢献出来なくて…』
「いえ、全然!本当に助かりました!…是非、生物委員に入って下さいね!」
そう照れながらにっこりと微笑む孫兵君。
んぐぐ、可愛い…いつも通り、しっかりと頭を撫でました。
そうして私は通り道にいた生物委員の子たちにお礼を言いながら孫兵君が教えてくれた次の委員会の活動場所へと足を運ぶのであった…
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凛(プロフ) - 続きすごく楽しみにしてたので更新とてもありがたいです!また楽しみに待ってます! (4月27日 8時) (レス) @page46 id: c045f3c206 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 落ち着いてきたら((訂正 すみません間違えました💦 (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
りょう - 神すぎる話 主さんや無理しすぎないでね。ずっと待ってるんで落ち着いてたらあげてください (1月6日 22時) (レス) @page43 id: b1dc6a3759 (このIDを非表示/違反報告)
ちか - すごく面白かったです!!主さん無理しすぎないでください!更新待ってます。 (11月11日 7時) (レス) @page43 id: a2419645fa (このIDを非表示/違反報告)
aoi - 面白くて一気に読んじゃいました。更新待ってます。 (8月11日 10時) (レス) @page43 id: 47632c8fd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:るるる | 作成日時:2020年2月12日 21時