木刀振り回したら蛞蝓に直撃した。【中原中也】【紺の時代】

能力 ページ9

中也は単独任務中。


太宰はビワに訊いた。


「ねぇ。ビワって異能力有るの？」


『有るよ』


「何？」


『異能力』


「うん。判った。どんな異能力？」


『異能力として使われる異能力』


「ねぇ。教えてよ」


『私の性癖に刺さる様な事出来たら善いよ』


「出来るかな？」


『さぁ？』


二人して首を傾ける。


『お手本は中也』


「中也の真似なんかしたくない」


『うん。中也だからこそ性癖に刺さるのかも』


「うげ」


下らない会話をして解散した。







◇◆◇◆◇◆


今晩のご飯は他所のお家で食べる。


誰のお家かと云えば。


勿論中也のだ。


『ぃやほ〜ん！お泊まりに来たよ！』


「帰れよ」


『厭〜』


「何で来た」


『今日の夜ご飯が多いから。何時もダケド』


「何だったンだ？」


『んーとね____________』


ビワは本日のディナーになる予定だったものを話し始めた。

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