姉さん ページ27
瞼に見覚えの有る橙色の光が差し込む。
ぼんやりとする脳に酸素を送る様に、大きく深呼吸をした。
ビワは躰を起こそうとするが、腰が痛く、手で躰を支え乍起き上がる。
部屋の空調は効いており、余り寒くはない。
裸で居ると云う不思議な感覚が何だか気恥ずかしい。
真っ白なシーツはパリパリしていて、昨夜の行為の一連を思い出させた。
隣で枕に顔を埋めて眠る少年を起こす気にもならず、シャワーを浴びに向かったのだった。
◇◆◇◆◇◆
濡れた髪の儘、話しかける。
『中也〜、仕事は?』
ビワは休みを取ったが、中也は休みでは無い筈だ。
「、、、、、、ん」
中也は軽く唸ると、布団から長い腕を伸ばし、ビワを引き寄せた。
『ぅわっ』
「、、、、、、一寸だけ、栄養補給だ」
そう云われ、軽い口付けをされた。
◇◆◇◆◇◆
ビワは自室のベッドに飛び込んだ。
ふわふわとしていて、瞼が閉まっていく。
いけない、いけない、と起き上がり、近くの木刀を手にした。
左手のみで振りかぶる。
『った、、、、、、、』
腰が痛くていまいち上手く振れない。
『、、、、、、、あのフェチ集合体め』
何時ものビワに戻ってきていた。
其の時、ノック音が鳴り、扉が開いた。
「ビワ?」
鈴の様に可愛らしい声。
『姉さん』
通称エリス。
エリスの容姿年齢よりも幼い頃からお世話になっているので、姉さんと呼んでいる。
『如何かした?』
「ううん。ヒマだからきたの」
『其処に座って』
円形のソファーを指差すと、エリスはぽふん、と座った。
「ねぇ」
『ん?』
「チュウヤのこと好き?」
『うん?』
「ふぅん」
エリスは机の上のクッキーをかじった。
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落蕾 - (名前)さん» デート編出来ました!最後、デートか?ってなったらごめんなさい!(名前)様のおかげで中也とビワちゃんのラブシーンが書けました!またリクエストお待ちしてます! (11月26日 21時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエストです、中也とビワちゃんのデートが見たいです (11月14日 23時) (レス) @page35 id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - (名前)さん» ものすごい頻度でサボりますが、頑張ります!! (11月13日 0時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続き楽しみにしてまーす! (11月11日 18時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - ありがとうございます!!エリスちゃんが可愛くてかっこよくて最高です(*T^T*) (9月28日 20時) (レス) @page29 id: c5006667e6 (このIDを非表示/違反報告)
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