木刀振り回したら蛞蝓に直撃した。【中原中也】【紺の時代】

プテラノドン ページ21

ビワの足は、此れでもかと云う程高速で動いている。


後方に居る中也も同様、高速で足が動いている。


『何で見ちゃ駄目なのさーーーーー！！！！』


「恥ずいからに決まってンだろーが！！！」


『恥ずかしい事沢山すれば恥ずかしくないでしょーーー？！！』


「職場でそんな話すンなボケ！！！」


『フハハハ！さらばだーーーー！！』


ビワは何処からかリモコンを取り出し、ポチッ、とスイッチを押した。


すると、廊下の窓が開き、強風が吹きつける。


『いのーりょーーく！！』


異能力により、大きな鷹が現れ______________




「はァ？！プテラノドン？！」


鷹では無く、プテラノドンが現れた。


ビワはプテラノドンの背中に乗る。


『行けーーー！！』


開いた窓から出て行こうとする。


「待て！其奴を赤の他人が見るのは不味い！！」


中也は窓から出かけたビワの腕を掴んだ。


勿論、プテラノドンからは落ちる。


『ﾋﾞｬｯ』


ビワが驚いた拍子に、プテラノドンは消えた。


中也はビワの手を力強く引き、抱き締めた。


『､､､ぶぁっ？！！』


強く、優しい抱擁に戸惑うビワ。


もうずっと此の状態で居たいビワ。


だが、逃げなければならない。


『がぶ〜』


「い"ッ？！！」


中也の首には歯形が付いていた。


中也は思わずビワを離し、其の隙にビワは走り出した。


「待てコラ！！」


ビワは近くに居た黒服にアルバムを渡し、何かを云い、走り出した。


黒服も走り出す。


『中也のハグ貰ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ』


大発狂し乍、ビワは窓から飛び出した。


此の階は､､､､､､､､､76階位？


「オイ！！」


アルバムを取り返したいが、ビワを放置すれば死ぬ。


ビワも死んで、自分は首領に殺される。


「あ"ぁ！糞が！！」


中也は廊下を蹴り、窓の向こうへ飛び出した。

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