コンクリート正座 ページ15
「おーそーいー」
『申し訳御座いません』
本日晴天。
マフィア本部前のジリジリ焼けている黒いコンクリートの上に、ビワは正座していた。
遅刻したのは中也も同じだが、勿論、太宰の指示で焼けるコンクリートに正座する筈も無く、中也は太宰とビルの影に入っている。
其れ故にビワは唯一人、熱された鉄板に正座していると云う訳だ。
『あっついんだが〜』
ビワはだらだらと汗をかいている。
「じゃあパーカー脱げよ」
『いゃん、変態』
取り敢えず、三人は出発する事にした。
が。
大問題。
『送迎車が無い?』
「はい、、、、、。申し訳有りません」
目の前で黒服に告げられる。
此の黒服も、暑いだろう。
ビワと黒服が暑い思いをしている中、中也と太宰は未だ影に入っている。
『んん〜。じゃ、如何にかするわ!ばーい』
ビワは二人の元に走って行く。
『はっ、はぁっ、、、此の、、、、、野郎共、、が』
ビワは、影の掛かっている冷たいコンクリートに寝そべった。
「黒服の人、何か云ってた?」
太宰が訊いてくる。
ビワはゴロンと転がり、答えた。
『送迎車が無いってさ』
「「は?」」
送迎車の運転手達が次々に熱中症になっているらしい。
もうじき夏だからか。
『なのでぇー、歩きまぁーす』
歩く事になった。
◇◆◇◆◇◆
港を歩き乍、三人は駄弁る。
『海入って善い?』
「入りたい」
「入水しようかな」
『仕事してから死んで』
ビワはパーカーを脱いだ。
タイツも脱ぎ、スポブラと短パン、スニーカーのみの姿となった。
「わぁお」
「此処でかよ」
「あれ。中也、やけに落ち着いてるね。任務で鍛えられた?」
『中也はもう見たからね』
太宰の質問を爆弾で返したビワ。
強者で在る。
「えっ?、、、、、真逆、、、、、」
「変な事考えンな太宰。未遂だわ」
『未遂、、、、、って事は、此れから、、、、、?』
中也は此の二人は、もう末期だと感じた。
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落蕾 - (名前)さん» デート編出来ました!最後、デートか?ってなったらごめんなさい!(名前)様のおかげで中也とビワちゃんのラブシーンが書けました!またリクエストお待ちしてます! (11月26日 21時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエストです、中也とビワちゃんのデートが見たいです (11月14日 23時) (レス) @page35 id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - (名前)さん» ものすごい頻度でサボりますが、頑張ります!! (11月13日 0時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続き楽しみにしてまーす! (11月11日 18時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - ありがとうございます!!エリスちゃんが可愛くてかっこよくて最高です(*T^T*) (9月28日 20時) (レス) @page29 id: c5006667e6 (このIDを非表示/違反報告)
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