シックスパック ページ2
『あら』
遠くて見えないが、木刀は何かに当たった様だ。
ビワは大きく息を吸い、叫んだ。
『すいませーーーん!!木刀が当たったのが生物で在ればぁーーー!!反応して頂けないでしょうかぁーーーー?!!』
自分で確認しに行け。
ビワの叫びには、何の反応も無い。
『生物じゃなくて、死物(?)になったかな』
取り敢えず、投げた木刀を回収しに行くのだった。
見た処、木刀が落ちたで在ろう場所に向かう。
其処には、先の潰れた木刀と、一体の死物(?)が在った。
『死んだ?死んでたら海に落としちゃうぞー?』
其れでも反応が無い為、海に落とす事にした。
死物を海に向けて転がす。
此の死物は人間で、橙色の癖毛をした少年だ。
恐らく、ビワと同い年だろう。
えっと、何か、船の縄を結ぶ、あれ。
あれが邪魔だったので、落とす際だけ持ち上げる。
『ふんっ、、、、、えいっ』
____________ぼちゃん。
なんて音は、一種のオノマトペに過ぎず、そんな音は鳴らなかった。
躰の重心が傾き、ぐらりと足が絡む。
『ぅわっ』
海に落とし損ねた少年を持ち上げた儘、コンクリートの地面と友達になった。
だが、痛くなかった。
「、、、、、痛ってェ」
耳元で、誰かの苦痛の声が吐き出された。
『あっ?おはぴよ』
声の主は、持ち上げていた筈の少年で、ビワが少年にのし掛かっている状態に在る。
「手前、、、、、退け」
『腹筋凄いねぇ』
ビワは少年の腹筋を触り始めた。
「おい」
『固っ』
「おい」
『見て善い?』
ビワは少年を無視し、少年のシャツを捲り上げた。
『え?綺麗過ぎるシックスパック。肌白っ。すべっすべ』
「、、、、、」
少年は、自分に馬乗りになり、勝手に腹筋を見て触る彼女を見て、諦めた様だった。
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落蕾 - (名前)さん» デート編出来ました!最後、デートか?ってなったらごめんなさい!(名前)様のおかげで中也とビワちゃんのラブシーンが書けました!またリクエストお待ちしてます! (11月26日 21時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - リクエストです、中也とビワちゃんのデートが見たいです (11月14日 23時) (レス) @page35 id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
落蕾 - (名前)さん» ものすごい頻度でサボりますが、頑張ります!! (11月13日 0時) (レス) id: 32354343cf (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 続き楽しみにしてまーす! (11月11日 18時) (レス) id: 1e50b54ffb (このIDを非表示/違反報告)
橘スミレ(プロフ) - ありがとうございます!!エリスちゃんが可愛くてかっこよくて最高です(*T^T*) (9月28日 20時) (レス) @page29 id: c5006667e6 (このIDを非表示/違反報告)
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