モニカ ページ45
キスの事は忘れてあげる……と言いたかったがそんな事が出来るはずもなく
『今日だけ、スキンシップ許してあげるから』
そう言ってシルヴァンとは話を終わらせた。だが、これからはあんなスキンシップはしない。絶対に。
いよいよ明日は課題出撃に出る日で、明日のために寝て体力を温存させる者や、明日の為に目一杯力をつける者など様々だった。そんな中、いまいち訓練に身が入らなかったAはたった一人でぶらぶらと修道院内を歩いていた。
「あっ、Aさん！久しぶり。最近全然会わなかったからこうして二人きりになると緊張しちゃうな」
『ああ……モニカ。鷲獅子戦は後輩のためにって休んでたみたいだけど、今節の課題はどうするの？』
朝から元気な明るい笑顔を向けてきたモニカ。そんな彼女の赤髪は、
「今節はね。Aさんと一緒に戦うのって初めてだから少し楽しみなんだ。頼もしそうだし、全然不安になんてならないや」
『期待に応えられるように頑張るよ』
ふふ、と笑いかけながら隣を歩くモニカに微笑み返しながら歩いていると、中庭付近を通ったところで道の端に小さな花が咲いているのを見かけてAは花の方へ近づき、花の目の前でしゃがんだ。
「花、好きなんだ？」
同じようにモニカも花に目線を合わせてしゃがんで問いかけると『花に罪はないからね』と言って、どこか陰りのある瞳で花を見つめた。
『モニカは花が嫌い？』
「えっ？そ、そんなことないよ！Aさんの言う通り花に罪はないし、何より綺麗だもん。例えそれがどんな色であったとしても。……黒でも、ね……」
黒い花はあまり見たことないな、と言うAに一瞬だけモニカが驚いたような目を向けたが、それには彼女は気がついていなかった。花に視線を向けたままの彼女にモニカは迷いのある瞳を向けて、何かを伝えようと口を開きかけたが、その口から声を発する事はなく出そうとした言葉を呑み込んで口を閉ざした。
『モニカは黒い花が好き？』
「……うん。黒と青……あと、ピンクが好きだな。だって、とっても思い出深い色だから」
青とピンクなら私も一緒だ、と言って微笑む彼女を見て、モニカの胸は何故か痛み出す。この痛みは何なのか自分に尋ねてもその答えが分かることはなかった。
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楓 - 餅さん» ありがとうございます。入試頑張ってくださいね。分からないところを分かるまで解くのは本当に大変だということが分かります。二月の入試、応援しています。お褒めの言葉をわざわざありがとうございました。これからも頑張っていきます。 (2020年1月24日 17時) (
レス) id: da7e11619f (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 合格おめでとうございます。私も2月の初旬に入試があり、今年度が中学最後の冬になる者ですが、書き方等が中学生のそれよりもはるかに高いのでまさか同い年とは思っておらず、現在とてもびっくりしております。学年末、頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2020年1月23日 23時) (レス) id: 5c9f4852bc (このIDを非表示/違反報告)
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