エル ページ30
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エーデルガルトはお目当てのマフラーを見つけてすぐに買って包装してもらい、いつもより嬉しそうに笑顔で戻ってきた。Aはというと、ラミネートを買ったあとに青、黒、紺のボーダー柄のマフラーを買って包装してもらい、元々買う予定だった物を探していた。
「……白い、シャツ？そんなもの貴方いくらでも持っていそうだけど、サイズが小さくなったの？」
『私が着るわけじゃないよ』
Aは服の大きさを確認しながら難しい表情をし、何度も何度も袖回りや生地の質を確認したあとそれを買って丁寧に包装してもらった。買い物は終了し、帰ろうか、と言われたエーデルガルトは不服そうに顔を歪ませて口を尖らせている。
「私は買い物だけで終わらせるつもりはなかったのだけれど、貴方は私との外出なんて気にも留めていないのね」
『そういうわけじゃ……今日は午後から予定が入ってるから。節末にでもまた出掛けよう』
何故こんな朝から外出するのだ、と少しだけは疑問に思っていたが午後から予定が入っているかららしく、原因が分かってスッキリしたエーデルガルトは「ならいいのよ」と言ってAの横に並んで一緒に足を進めた。
歩幅は違えど、歩くペースは一緒。
これから先、共に歩んでいくペースが同じとは限らないし、同じ道を行くとは限らない。
誰がどんな道を進もうとそれが意思ならば止めはしない。
願わくば………
『私は、みんなの笑顔をいつまでも見守っていたい。もちろん、エルの笑顔も』
ずっと、エルと友達でいたい。
十数年振りにその名をAに呼んでもらえたエーデルガルトは目を大きく見開いて足をピタリと止めた。エーデルガルトが隣にいなくなった事に気づいたAは、彼女の数歩先で足を止めて振り返り、エーデルガルトを見つめる。凛とした蒼瞳がエーデルガルトの瞳を捉えた瞬間、Aの瞳も大きく見開られた。
彼女の瞳から、大粒の透明な涙溢れ出て頬を伝っていたのだから。
『エル、どうかしたの？』
「……貴方に、エルと呼んでもらえたことが……嬉しかったの。再会してから一度も呼んでくれなかったもの」
やはり、いつも委員長のような役割を持ち、皇帝としての威厳を保とうとしている彼女でも人間なのだから嬉しかったときや悲しかったときは泣くのだろう。珍しい姿を目にしたAは『エル』ともう一度呼んで彼女を優しく抱擁した。
『私はエルが大好きだからね』
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楓 - 餅さん» ありがとうございます。入試頑張ってくださいね。分からないところを分かるまで解くのは本当に大変だということが分かります。二月の入試、応援しています。お褒めの言葉をわざわざありがとうございました。これからも頑張っていきます。 (2020年1月24日 17時) (
レス) id: da7e11619f (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 合格おめでとうございます。私も2月の初旬に入試があり、今年度が中学最後の冬になる者ですが、書き方等が中学生のそれよりもはるかに高いのでまさか同い年とは思っておらず、現在とてもびっくりしております。学年末、頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2020年1月23日 23時) (レス) id: 5c9f4852bc (このIDを非表示/違反報告)
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