断り ページ3
『私が剣を教えたということがセテスどのの耳に入ったらどうなるか想像できる。ましてや純粋で可愛い子がそんなギャップあったら怖いでしょ』
「フレンに限らず剣を振る可愛い女の子はたくさんいるけどな。ま、フレンの場合セテスどののことがあるしなぁ……」
フレンの願いを叶えてやるべきか、フレンの事を大切に想うセテスの為に純粋な可愛らしい少女のままでいさせるべきか。斧や剣を扱うからと言ってフレンの可愛さがどうというわけではないが、今までは守ってあげたいという対象だった子が共に戦うとなると複雑な気持ちになる。
頼って欲しい、という名残惜しい気持ちと頼もしい、という気持ちが合わさり、どうするべきか分からない。
「どうせ食事当番なんだからそれを理由に今日だけは断っておけばいいじゃねえか。疲れた後の食事の準備は大変だからって、殿下もそう言ってただろ」
そう言ってシルヴァンはポンポンとAの頭を軽く叩いた。俺に任せとけ、と伝えているかのように。こういう時は本当に頼りになる、と久しぶりに男前なシルヴァンの一面を見たA。しかし、何故か不思議と嫌な予感がした。
「悪りぃなフレン。お嬢さんは今日、食事当番なんだ。だからまた日を改めて、な？だから今日は俺と一緒に茶でも」
やっぱりか、と嫌な予感は的中し、シルヴァンがフレンをお茶に誘おうとした瞬間Aは彼の背中をバシッと思い切り叩いた。声にならない悲鳴を上げて床にしゃがみこんだシルヴァンの背中をさすりながら『気にしないで』とフレンに伝えて、Aはシルヴァンを後ろ向きに引っ張りながら教室を出て行った。
「ちょ、離せよ！転ぶ転ぶ！」
『感謝しなよ。フレンとお茶してるところをセテスどのが目撃したら、多分一日中正座させられてただろうから』
「遠回しに言わなくていいですよ。どうせ、フレンを口説くなと言いたかったんでしょう？」
分かってるのなら口説くな、という感情を込めてAはシルヴァンを鋭く睨みつけた。断ってくれたのは嬉しかったが、そのあとの行動が良ければ尚良かった。すぐ女性を口説こうとするのは何かの病気なのだろうか。『医務室で精神状態を診てもらおう』と言い出したAに対し「行きません」とシルヴァンがきっぱりと断ったことは言うまでもない。
「……んー？あれ、Aちゃんとシルヴァンくん？」
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楓 - 餅さん» ありがとうございます。入試頑張ってくださいね。分からないところを分かるまで解くのは本当に大変だということが分かります。二月の入試、応援しています。お褒めの言葉をわざわざありがとうございました。これからも頑張っていきます。 (2020年1月24日 17時) (
レス) id: da7e11619f (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 合格おめでとうございます。私も2月の初旬に入試があり、今年度が中学最後の冬になる者ですが、書き方等が中学生のそれよりもはるかに高いのでまさか同い年とは思っておらず、現在とてもびっくりしております。学年末、頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2020年1月23日 23時) (レス) id: 5c9f4852bc (このIDを非表示/違反報告)
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