暇 ページ2
Aの髪を纏めて何故か喜び楽しんでいるアネットとメルセデス。バンスクリップで纏めた姿が新鮮だからなのだろうか。二人の声は思っていたよりも教室の外まで響いていたらしく、心配してディミトリや先生たちが駆けつけてきた。しかし何事もなかったと知って安心して安堵のため息をつく。
『おはようございます殿下。本日のご予定は馬術の訓練と聞いていますが、我々の同行はどうしますか』
「いやお前、確か今日はドゥドゥーと食事当番だっただろ。訓練は俺一人でも大丈夫だ。疲弊した状態での食事の用意は大変だろうから」
流石、側近の予定も確認済みか、とAはディミトリの情報収集能力に感心を見せる。Aはディミトリの予定を全て把握し毎朝確認しているが、ディミトリがAの予定を尋ねてくる事はなかったため、また成長したな、と微笑ましい気持ちになった。
「あと、昨日の書き置きの件については了解した。わざわざ夜分遅くにすまなかったな」
じゃあまたあとで、と言ってディミトリはすぐさま先生と話を始めてしまった。じゃあ今日は何をすればいいんだ、とAは教室内を見渡した。魔法についてさほど詳しくないため、アネットに魔法を教える事は出来ないし回復魔法の心得もない。なのでメルセデスに何かしてやれることもない。
シルヴァンやアッシュには弓や馬術の訓練に付き合ってあげられそうだが、いつも同じ人とばかり訓練しているので、たまには他の人とも訓練してコミュニケーションを図ったり信頼を築いていきたい。そうこう考えている間に、教室から人が段々といなくなっていく。
「Aさん、これから少しお暇かしら。宜しければ私の訓練に付き合ってくださらない？実は、魔法だけでなく剣も極めてみたいんですの！」
すると突然ヒョコッとフレンが現れて、訓練用の剣を胸の前で握りしめた状態で話しかけてきた。フレンの発言を聞いたAは顔を強ばらせて『……ちょっと、待ってて』と言い、まだ教室に残っているアッシュとシルヴァンの肩を叩いた。
『フレンが剣を学びたいって言ってきたんだけど』
「……教えてあげたらいいんじゃないでしょうか」
何故そんな事をわざわざ尋ねに？と言いたげな表情でアッシュは目を丸くして首を傾げた。教えてあげていいのなら別に教えてあげるが、Aが心配しているのはセテスについてだ。彼の事だ、フレンが剣や斧を振り回していると聞いたらきっとショックで倒れてしまうだろう。
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楓 - 餅さん» ありがとうございます。入試頑張ってくださいね。分からないところを分かるまで解くのは本当に大変だということが分かります。二月の入試、応援しています。お褒めの言葉をわざわざありがとうございました。これからも頑張っていきます。 (2020年1月24日 17時) (
レス) id: da7e11619f (このIDを非表示/違反報告)
餅(プロフ) - 合格おめでとうございます。私も2月の初旬に入試があり、今年度が中学最後の冬になる者ですが、書き方等が中学生のそれよりもはるかに高いのでまさか同い年とは思っておらず、現在とてもびっくりしております。学年末、頑張ってください。陰ながら応援しております。 (2020年1月23日 23時) (レス) id: 5c9f4852bc (このIDを非表示/違反報告)
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