口説き ページ4
＊
メルセデスの淹れたお茶を乾ききった喉へと流し込む。いつも思うが、彼女の淹れてくれたお茶はとても美味しい。香りもいいしわ色合いもいいし、是非とも淹れ方を教えてほしい。
Aは産まれてすぐに騎士としての生き方を教えられたため、戦いの事くらいしか知らない。今は17歳で今年で18歳になる。流石に女性としての基本的な知識をつけておかなければ、とたくさんの本を読んでいるがあまり興味はない。
『……ねぇフェリクス。一つ聞いてもいい？』
「何だ。お前からの質問とは珍しいな。」
『そうかもね。……あのさ、私の事どう思う？』
質問した途端フェリクスは何故かゴホッとむせた。ゴホゴホと咳が止まない為、大丈夫？と苦しそうなフェリクスに問いかけるA。するとフェリクスは冷や汗を浮かべて「お前な……」と呆れた声色で口を開いた。
「どういう意味でその質問をした？」
『だから、私は女として見られていないのか聞きたかっただけだよ。』
「はぁ……紛らわしい訊き方をするんじゃない。」
分かりづらい性格のあんたが何を言う、とジト目でフェリクスを見つめるA。だが、確かに自分の質問も仕方が悪かったかもしれない、と一応非は認めていて『ごめん』と謝る。とその時。
「お二人さん、お茶会なら俺も混ぜてくれよ。」
赤みの強いオレンジ色で刎ね気味の髪を左側で分けたいかにもチャラそうなシルヴァンが、二人の返事を聞く前にAの隣の席に腰を下ろした。頬杖をつきながらAを見つめ、「今日も綺麗ですねお嬢さん」とクラスメイトまで口説いている。
『騎士として身だしなみくらいはしっかりしておかないとね。シルヴァン、髪があちこち寝癖みたいに刎ねてる。女の子に嫌われるよ。』
「え、本当か？教えてくれて助かった……って、綺麗ってそういう意味で言ったんじゃないんだがなー……」
一緒にいる時間が長いとかわし方も上手くなっていく。現にAはシルヴァンに口説かれても、華麗にかわしてみせた。その場で見ていたメルセデスにクスクスと笑われてしまったシルヴァンは、乾いた笑いを浮かべる。
(メルセデスも可愛いよ。)
(ちょっとシルヴァン、食堂で口説くのは止めて。)
(お嬢さん、本当につれないねぇ……)
(ここは色んな人が集まるから言ってるの。それに、私は貴方の遊びに付き合う為に時間を費やすつもりはないよ。)
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イナアレオリ - 楓様この小説とっても読みごたえがあって私好みの作品です\(//∇//)\私のワガママなのですが，月光の姫の小説のパスワードを教えてくださいm(_ _)m月光の姫の小説も私のお気に入り小説なのでお願いします！ワガママ言って本当にすいません (2021年8月16日 23時) (
レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 冬木さん» その事に関しては一応以前伝えておいたのですが、更新と同時にページの関係で消しており、また後に時間がある時に修正する……という風に閲覧者様にはお伝えしていますので、しばらくお待ちください。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: ffc3db4687 (このIDを非表示/違反報告)
冬木 - 国名とか主人公の苗字とかに赤髪の白雪姫の要素が入っているので、明記しておいた方がいいと思います (2020年8月12日 2時) (レス) id: 4c70962f8d (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ねこみや梓さん» すみません、王妃であってます。ご指摘ありがとうございます (2020年6月7日 13時) (レス) id: ffc3db4687 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 主人公の母親は王女じゃなくて王妃だと思います。王女だと王様の娘という意味だったと思うので。間違ってたらすみません。 (2020年6月7日 12時) (レス) id: 376aefe0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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