重くなる症状 ページ13
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ドンッと体が床に打ち付けられる音が辺りに嫌というほど大きく響き渡った。理由は明確。Aが二階から落ちたからだ。しかし、彼女は上手く受け身を取ったためダメージは少なかった様子。天井を見上げながら腕を額に当て、微動だにしないA。
「A、大丈夫〜！？すごく痛そうな音が……というか、二階からなんて痛かったでしょう！？ケガは！？」
『あー……意外と大丈夫。昔はよく木から落ちてたからこんなの慣れてるよ。』
メルセデスに続いてディミトリやフェリクスも駆けてきた。フェリクスはAの発言を聞いて「お前は猿か何かか」と呆れたようにため息混じりの声で呟く。Aは『猿で結構』と言ってよろよろと立ち上がった。
「そんなにフラフラして、まだ逃げるつもりなの？」
『また痩けたフリされて騙されても困るし、大人しく図書室で本でも読んでるよ。』
走らなければいいのだろう、とAは問いかけるが「違うわよ〜！」とメルセデスは多少怒り気味に口を開いた。
「A、お願い。今は体調が良くなるまで寝てちょうだい？」
『……頭が痛い日に寝ると必ず悪い夢を見るから、寝たくない。』
「それは……辛いかもしれないけど、それじゃあいつまでたっても治らないわ〜。」
メルセデスの言う事が正しいのは十分理解している。が、毎度毎度見る同じ夢をもう見たくはない。大切な友達が死んでいく夢なんて、見るのは嫌なんだ。
『……分かった。でも私が……いや、やっぱり何でもない。』
部屋に戻る、と言って皆に背を向けた瞬間＿＿＿＿＿＿Aは後ろへ倒れた。慌てて駆け寄ったメルセデスが肩を揺さぶるが目を一向に開けず、「しっかりして！！」と声を荒げる。よく見ればおそらくさっき落ちたときについたであろう打撲傷があちこちについていて、頬は熱で火照っていた。
「メルセデスは薬を用意してくれ。Aは俺が運ぶ。フェリクスは冷やしたタオルを頼む。」
分かった、と素直に返事をして駆けていくメルセデス。珍しくフェリクスも素直にメルセデスと同じように駆けていった。ディミトリは倒れたAをいとも簡単に抱き上げて急ぎ足で寮へと足を進めた。
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イナアレオリ - 楓様この小説とっても読みごたえがあって私好みの作品です\(//∇//)\私のワガママなのですが，月光の姫の小説のパスワードを教えてくださいm(_ _)m月光の姫の小説も私のお気に入り小説なのでお願いします！ワガママ言って本当にすいません (2021年8月16日 23時) (
レス) id: 2e62a84241 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - 冬木さん» その事に関しては一応以前伝えておいたのですが、更新と同時にページの関係で消しており、また後に時間がある時に修正する……という風に閲覧者様にはお伝えしていますので、しばらくお待ちください。 (2020年8月12日 9時) (レス) id: ffc3db4687 (このIDを非表示/違反報告)
冬木 - 国名とか主人公の苗字とかに赤髪の白雪姫の要素が入っているので、明記しておいた方がいいと思います (2020年8月12日 2時) (レス) id: 4c70962f8d (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ねこみや梓さん» すみません、王妃であってます。ご指摘ありがとうございます (2020年6月7日 13時) (レス) id: ffc3db4687 (このIDを非表示/違反報告)
ねこみや梓(プロフ) - 主人公の母親は王女じゃなくて王妃だと思います。王女だと王様の娘という意味だったと思うので。間違ってたらすみません。 (2020年6月7日 12時) (レス) id: 376aefe0b2 (このIDを非表示/違反報告)
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