〇_4. ページ20
〆．
次にAちゃんを見た時、彼女は生気を失っていた。
いつものカフェでなく、たまたまカフェから少し離れた場所にある噴水広場で再会したんやけど。
明け方の薄暗い時間やで？
気まぐれで散歩してて良かった。
だって君は、生きることを諦めていたから。
「あの」
「……………」
ぐしゃぐしゃの髪と、大きめのカバンと、虚ろな瞳。
この時俺は、彼女の身にあの裏切り以外何があったのか知る由もなく。
こんなになるほど、あの男が好きやったんかと胸が苦しくなった。
Aはもうどうでもいい、という感じで、俺に全てを打ち明けてくれた。
「…………俺の家に来てや」
「へ？」
俺の口をついて出たのは、そんな言葉。
「住むとこも、飯も、他のことも苦労させへん。やから、家に来てや」
「でも……それは申し訳ないです、たまたまここで会っただけなのに」
そんなんやなくて。
長い片想いを実らせるため、俺は必死やった。
「もちろん、何もなしでじゃないから。一つ条件があんねん」
生きることを諦めた彼女を、生きるために必要なもので釣るなんて俺はあほやったけど。
そう考えたら、ほんまに賭けやったけど。
「俺の愛を、受け止めてほしい」
君にしかできひんことを、お願いした。
〆．
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有香(プロフ) - 更新待ってます！ (2018年11月27日 5時) (
レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
慧華 - すいません！「赤い部屋にはシゲオカダイキがやって来る」でしたね・・・ すいませんでした (2018年11月5日 19時) (レス) id: 00a166815d (このIDを非表示/違反報告)
慧華 - 「赤い部屋にはシゲオカダイキが来る」から来ました 狂愛だけど、そこまできつい狂愛でもなくで読みやすいし面白いです! 続き更新される間にのんちゃんの方を見てますねw 更新待ってます! (2018年11月5日 19時) (レス) id: 00a166815d (このIDを非表示/違反報告)
渡邉のぞみ(プロフ) - はゆなさん» 楽しみにしてます！！！！ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 7d73580dc1 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 渡邉のぞみさん» リクエストありがとうございます(笑)読んだ瞬間めっちゃイイ！！って思いました。一瞬で妄想が膨らみました(つω`*)どんな設定でどんな展開で、というのはご期待に添えない可能性もありますが、めっちゃ面白いのでそれは是非書きたいと思います！ (2018年10月31日 20時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年10月19日 10時
