02. ページ2
〆．
キングサイズのベッドの上で目が覚める。
時計を見れば、そろそろ起きなければいけない時間。
朝ごはん作ろうかな、なんて起き上がろうとするけれど、
私を抱き締めて離さない彼がいるから不可能。
「流星さん？起きて、朝だよ」
「嫌、や……」
「遅刻しちゃうから」
「ん………」
流星さんはかなーり渋った後、
「しゃあなし」
ゆっくり起き上がり、
「ん、おはよ。今日も好きやで」
私に軽くキスを贈って、余裕ある表情でベッドを出ていく。
一つだけ言っておくと、彼は私のことが好きらしい。いや、愛してると言っていた。
私のことが好きなのか、はたまた何か愛する対象がなくては生きていけないのか。
それは知らないけれど、ともかく
そのおかげで、私は今、何不自由ない生活を送っている。
流星さんは一応会社の社長さん。
超平和主義の彼は、売り上げが落ちても社員を指導しない。
彼のアイデアでいくらでも挽回できるからだ。
そして一日が終わり、彼が帰ってくる頃、
私は夕飯の買い物と掃除だけ済ませて家で待っている。
ご飯を作るのは彼。
その間にお風呂のお湯を沸かしておく。
本当は無職の私が、彼に養ってもらってる形だから全てしないといけないのだろうけど、
「Aが怪我すんの嫌や」
そう言って、彼は私が家事をするのを拒む。
なんとか妥協案として、買い物と掃除は任せてもらえるようになったけど。
洗濯もたまに。
「ほんまは何もせんと、ただ俺の愛を受け止めてくれてたらそれでええんやで？」
艶っぽい瞳は私だけを捉えている。
出会いは忘れたけれど、もうかれこれ二年はこの生活が続いていた。
〆．
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有香(プロフ) - 更新待ってます！ (2018年11月27日 5時) (
レス) id: 44f2d4f6ef (このIDを非表示/違反報告)
慧華 - すいません！「赤い部屋にはシゲオカダイキがやって来る」でしたね・・・ すいませんでした (2018年11月5日 19時) (レス) id: 00a166815d (このIDを非表示/違反報告)
慧華 - 「赤い部屋にはシゲオカダイキが来る」から来ました 狂愛だけど、そこまできつい狂愛でもなくで読みやすいし面白いです! 続き更新される間にのんちゃんの方を見てますねw 更新待ってます! (2018年11月5日 19時) (レス) id: 00a166815d (このIDを非表示/違反報告)
渡邉のぞみ(プロフ) - はゆなさん» 楽しみにしてます！！！！ (2018年11月1日 21時) (レス) id: 7d73580dc1 (このIDを非表示/違反報告)
はゆな(プロフ) - 渡邉のぞみさん» リクエストありがとうございます(笑)読んだ瞬間めっちゃイイ！！って思いました。一瞬で妄想が膨らみました(つω`*)どんな設定でどんな展開で、というのはご期待に添えない可能性もありますが、めっちゃ面白いのでそれは是非書きたいと思います！ (2018年10月31日 20時) (レス) id: 0cb07950a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はゆな
| 作成日時：2018年10月19日 10時
