＿＿BlueRaven＿＿３ (ページ3)

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第九十六羽　勝呂side ページ3

若先生とAは、目を覚まさへん。

勝)・・・A。

なんもなかったみたいに、ふっつーに、寝とる。

小さな寝息をたてて。

Aの傷も、若先生の傷も、たくさんの医工騎士が全力を尽くしたけど

なんも変わらへん。

傷口は縫って治したけど

意識ないんやったら、意味ない。

・・・なぁ、お前、何者なん？

あんな真っ赤なコート翻して

その小さい手には…「あの」刻印。

そっと、Aに触れる。

貴)・・・

勝)！！
A？A！！A！！

貴)！

バッ

貴)なんであたしはここにいる！？
あの後どうなった！？

勝)お、落ち着けA！

子)！A、おきはったんですね！

ウォ)！・・・ﾊｧ

志)！！よかったわぁ！

貴)え？え？

燐)お前なぁ！
一週間近く目ぇ覚まさなかったんだよ！

ウォ)ったくよぉ…
何やってんだ！

貴)…え？
なんで？なんでここにいるの？
あれ…あたし何して…

ア)落ち着いて聞いて。

全)！！

貴)アンディ…？
君は出かけたんじゃ…

ア)ウォルター以外、いったん出てもらっていいかな。

勝)・・・おん。

子)・・・

志)終わったら呼んでな？

貴)あ…ああ