第九十四羽 雪男side ページ1
Aの、声にならないかすれた悲鳴が聞こえた。
それから、Aが変だ。
貴)・・・
なんか、目が変わったというか…
雰囲気が、変わった。
別人だ。
Aだけど、Aじゃない。
バ)でも、そんなもんじゃないだろ?
「8番」はよぉ!
バジルは投げられた体制から、鎖の武器を使い、Aを手繰り寄せる。
鎖は、少しずつAを締め付け、触れた部分から浸蝕されていった。
貴)ッぅあ…ッ
雪)A!
勝)何やってんねんアイツは…!
志)A!!!
ウォ)…くそッ
シュ)…どうしたらいい。
ウォ)あ?
シュ)お前、あいつの同僚だろ?
ウォ)現時点では、どうすることもできない。
アンディがいなかっただけよかった。
シュ)そうか…
ぼぅッ
雪)!
突然、あたりに焔があがった。
バ)…チッ
Aが、鎖を伝って焔で攻撃したんだ。
貴)ーっ!
それから、完全にAではなくなった。
今までとは違う。
両手を駆使し、ありえないスピードで動き、攻撃する。
バジルは…
バ)ッ・・・
表情は険しく、きつくなってきた様子。
貴)「力」なんて…そんなのいらない!
若干ふらつきながら叫ぶ。
ウォ)ヤバい…!
シュ)?
ウォ)もう体力がない…
視界も歪んで、何も見えなくなってきてる…
燐)でも、全部当たってんぞ!
ウォ)それは…
とにかくヤバい。次の攻撃…もう避けられない。
雪)!!
その時すでに、バジルは武器を振り上げていた。
僕は、それと同時に僕は、Aの攻撃が作った溝の一番小さいものを飛び越えて
ふらっと倒れそうになったAを抱き留め、背中にバジルの攻撃を受けた。
雪)っつ…!
貴)!!
ゆ・・・き・・・?
いつものAが霞む視界のなかに入ったところで
僕の記憶は
途切れた。
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作者名:RedEater | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/monster/
作成日時:2013年3月17日 14時