検索窓
今日:11 hit、昨日:0 hit、合計:52,893 hit

第九十四羽 雪男side ページ1

Aの、声にならないかすれた悲鳴が聞こえた。

それから、Aが変だ。

貴)・・・

なんか、目が変わったというか…

雰囲気が、変わった。

別人だ。

Aだけど、Aじゃない。

バ)でも、そんなもんじゃないだろ?
「8番」はよぉ!

バジルは投げられた体制から、鎖の武器を使い、Aを手繰り寄せる。

鎖は、少しずつAを締め付け、触れた部分から浸蝕されていった。

貴)ッぅあ…ッ

雪)A!

勝)何やってんねんアイツは…!

志)A!!!

ウォ)…くそッ

シュ)…どうしたらいい。

ウォ)あ?

シュ)お前、あいつの同僚だろ?

ウォ)現時点では、どうすることもできない。
アンディがいなかっただけよかった。

シュ)そうか…

ぼぅッ

雪)!

突然、あたりに焔があがった。

バ)…チッ

Aが、鎖を伝って焔で攻撃したんだ。

貴)ーっ!

それから、完全にAではなくなった。

今までとは違う。

両手を駆使し、ありえないスピードで動き、攻撃する。

バジルは…

バ)ッ・・・

表情は険しく、きつくなってきた様子。

貴)「力」なんて…そんなのいらない!

若干ふらつきながら叫ぶ。

ウォ)ヤバい…!

シュ)?

ウォ)もう体力がない…
視界も歪んで、何も見えなくなってきてる…

燐)でも、全部当たってんぞ!

ウォ)それは…
とにかくヤバい。次の攻撃…もう避けられない。

雪)!!

その時すでに、バジルは武器を振り上げていた。

僕は、それと同時に僕は、Aの攻撃が作った溝の一番小さいものを飛び越えて

ふらっと倒れそうになったAを抱き留め、背中にバジルの攻撃を受けた。

雪)っつ…!

貴)!!
ゆ・・・き・・・?

いつものAが霞む視界のなかに入ったところで

僕の記憶は

途切れた。

第九十五羽 →



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (17 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
12人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:RedEater | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/monster/  
作成日時:2013年3月17日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。