強いて言うなら人選ミス【BLUELOCK】

2.利己主義者の雑用係 ページ2

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『＿＿＿と言う経緯でここで雑用押し付けられてるのね』
＿


現在7時28分。
敷布団回収に来たら｢身の上を語れ｣と男子高校生の暇つぶしに選ばれ、それに応えて話をすると皆目頭を抑えだした。分かりやすく同情するじゃん…。



國頭｢断れなかったのか？｣

『断れはするけど断ったらあの山道徒歩で降りなきゃ行けなくて』

國頭｢…なんか困ったことがあれば言えよ｣

『ありがとね、でも雑用係が選手に手伝い求めちゃダメでしょ。

ホラ、ちゃんと身の上話したんだから皆布団早く出し｢A、この前借りたオイルまた貸して｣…前言撤回。國頭君、千切君に布団出すように言い聞かせて』



立ち上がる私の肩をトントン、って叩いてヘアオイルを強請ったのは千切豹馬君。

初めて彼を見た時、それはもう甚八君に抗議した。｢あの子個室あげなくて大丈夫???今は平気でも選手達が飢え出して見境なくなったらどうするの???｣って。そんな心配をするレベルで可愛くて綺麗な顔面をお持ちの男の子。

そんな彼は三日前にヘアオイルの入った容器を割ってしまったようで、それを聞いて｢ヘアオイルないのは死活問題｣と同情した私が貸してあげたらまぁまぁ話しかけられるようになったのだ。チームの皆からはお嬢って呼ばれてるらしい。

ついでに言うと彼はチームZ内でもトップクラスに布団を出すのが遅い。マイペースすぎる。



千切｢俺あの甘いバニラ系よりシトラスの方が好き。あと動物性より植物性がいい｣

『聞いてないから早く布団出そうね。あとこの前貸したアメピン帰ってきてないから布団と一緒にそれも出して』



忘れるところだった、とつけ加えて言うと後方の方から潔君の｢コレ？｣って確認を求めるような声が聞こえてきた。

確認するために振り返って見てみると確かに潔君の手には千切君に貸したアメピンが3本あった。お手柄だね潔君。



潔｢はい｣

『ありがとう、んじゃ千切君もだしてくれたみたいだし私行くね。ってげ、5分遅れてる。』

蜂楽｢A〜、今度は炎上の話して｣

『やだよ、黒歴史』



＿＿


絵心A


身長：163cm


・絵心甚八の姪
・BLUELOCKの雑用係に任命された
・顔面宝具。ギャグレベル
・初恋は絵心甚八。忘れたい過去.黒歴史。
・中二の夏全国中学生テニス選手権大会シングル優勝。その後のインタビューにて不適切な発言をしたとして炎上した過去あり。一時期ティックトックで流行るほど。Twitterでは叩かれまくった。



千切

・私物はあまり持ち込めなかったし、Aの私物は使えるものばかりなので数ヶ月後くらいにはAのものはお嬢のものになってるかもしれない


國頭

・優しい筋肉

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