山崎天・高熱の中のLIVE《一期生》 ページ10
山崎side.
熱あるかも…。
そう感じたのは昨日の夜。…ライブのリハーサルが終わって、ホテルに戻った時。…リハ中は別になんともなかったけど、ホテルでひと息ついたら、倦怠感が襲ってきた。
リハで疲れたのかと思ったけど、時間が経つにつれて頭はガンガンするし、寒気も出てきた。
それからは今回のライブの遠征で同室の有美子に悟られないようにお風呂も早めに入って、こっそり頭痛薬飲んで寝る準備してたんやけど…。
関「天〜見て〜。新しいカメラ買ったんだ〜。」
そう言って今まで使っていたカメラと新しく買ったカメラを見せてきた。
山崎「お…えっ、おんなじ種類？」
関「そうだよ〜。なんか可愛かったから笑。」
山崎「……そうなんや〜…可愛ええな〜……。」
関「でしょ〜。」
嬉しそうにカメラを眺める有美子をみて微笑んでみたけど、やっぱりしんどくて…。
山崎「…今日は疲れたからそろそろ寝るわ。」
関「うん。…お風呂は？」
山崎「有美子が部屋戻ってくる前に入ってしもた。」
関「そっか。…おやすみ〜。」
山崎「おやすみ…。」
うまく誤魔化せた…！…と思て、明日までに治っていることを願って布団に潜ったけど…。
数時間後、ものすごい頭痛で目が覚めた。
山崎「……っ……ん…。」
関「あれ？…天どした〜？」
有美子も寝る準備してたみたいで、電気を消す直前だった。
山崎「……ん…？…ううん……っなんでも…ないよ…。」
関「えっ……。天、めっちゃ顔色悪いんやけど…。体調悪い？」
山崎「……ん……っ…？」
関「ちょっとごめんな〜。」
そう言ってうちの方に近づいてきておでこに手を当ててきた。
関「うわー…熱っつい……。天、ちょっと熱測ろ。…体温計借りてくるね。」
関「まだ11時やし誰かは起きとると思うから。…すぐだから待っててね〜。」
有美子はすぐに部屋から出ていった。
治まる気配のない頭痛はさらに痛みを増して襲ってくる。…耐えられんくなって自然と涙が溢れる。
関「天〜。」
山崎「……っ…有美子…。」
関「お待たせ〜。」
理佐「天ちゃ〜ん、大丈夫？」
山崎「理佐…さん…っ……？」
理佐「有美子ちゃんに呼ばれてさ〜。…しんどくなっちゃった？」
山崎「……頭痛ぃ……。」
理佐「そっかそっか。…ちょっとお熱測ってみよっか。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 103人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひかり(プロフ) - 山下美月が体調悪いの隠しててそれが飛鳥ちゃんにばれるみたいなお話がみたいです！ (2022年9月6日 18時) (
レス) id: e8eb66fe2d (このIDを非表示/違反報告)
飛実(プロフ) - 飛鳥ちゃんがリハーサル中にステージから落ちてそこには冨里奈央ちゃんしかいなくて飛鳥ちゃんは怪我を隠してしまうお話がみたいです。 (2022年6月22日 13時) (レス) @page1 id: d8850a5c7f (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - いくたーりあんさん» リクエストありがとうございます！！ (2022年6月11日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
飛彩 - いちごミルクさん» リクエストありがとうございます！！ (2022年6月11日 6時) (レス) id: 594cd0f0fc (このIDを非表示/違反報告)
いくたーりあん - 飛鳥と生ちゃんの小説で飛鳥が1人で抱え込んでしまってそのまま体調不良になっても隠し通そうとする飛鳥に気づいて話聞いたり看病する生ちゃんの話を見たいです。 (2022年6月11日 2時) (レス) @page50 id: db4aed9fc3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：飛彩（ひあや） | 作成日時：2022年4月1日 10時
