俺に恋人ができるまで。

よんじゅうにわめ ページ45

家に帰り、ふと、大学から課題が出てきたことを思い出した。
課題のページを開いてみると、講義を聞いてもわからなかった所だったことを思い出した。
少し自分で考えてみるものの、やはり分からない。
センラに教えてもらおうかな。

「センラ〜、ちょっと来て」

「どしたん？」

センラを呼ぶと、不思議そうに首を傾げながら近づいてくる。

「ここが分からんから教えて」

「なにこれ？あ〜、めっちゃ懐かしいなぁ。
これはな、この公式を＿＿して、解くやつやね」

センラが教えてくれたように解いてみると、簡単に解けた。
さすがやね。

「ありがとう。他にも分からんやつがこれとこれなんやけど、教えて」

「ええよ。これは、＿＿して、＿＿するやつ。
こっちは＿＿して、この公式を使えば一発や」

言われた通りに解いていると、すぐに終わった。
これから分からない所はセンラに訊こうかな。

その後、暫くセンラに教えて貰っていると、坂にぃが俺をバックハグしてきた。
坂にぃの顔を見ると、拗ねたような顔をしていて、不覚にも可愛いと思ってしまった。
嫉妬？
いやいや、坂にぃが幾ら俺を恋愛的に好きだとしても、そこまで行ったら俺は自惚れているとしか言いようがない。
気のせいだろう。
誰も構ってくれないから来たとか、そういう理由なはずだ。
少し寂しいな。なんて。
＿＿あれ、なんで俺、少し寂しいとか思ってるんだ？
自分の感情に対して不思議に思いながら、坂にぃの頭を撫でて勉強に戻った。

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