俺に恋人ができるまで。

じゅうごわめ ページ18

宇宙Side

俺の作った理想の作り話、だけどな。
裏切るような真似して、嘘ついて、ごめん。
俺から、もう、離れんといて、裏切らんといて。
俺の、友達。
俺の、大切な、離れて欲しくない、離したくない人。

「俺は普通の家に暮らしてたよ。
でもそんなに友達はいなかったよ。
友達を作るより坂にぃと遊ぶほうが楽しかってん。
二人とも歌が大好きやったから、一緒に適当に作詞して、アニメの歌とかに当てはめて歌って笑っとったん。
いっつも俺か替え歌を歌うと、坂にぃは『お前の声は俺が何処に言っても聞こえるで！宇宙に行ってもなっ！』って。
やから、何処に言っても聞いてて欲しかったんよ、いつか、皆に俺の声を聞く時になったら。
坂にぃが歌い手を始めたらしいって聞いて、調べたらヒットして、憧れて、俺も歌い手やりたいなって思って、歌とか録って、名前どうしようってなった時に坂にぃのその言葉と、それを聞いた俺の思いを思い出してぷらねっとになったん。
これが本当の由来。そんな大層なことでもなかったやろ」

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