BLEACH - 最強･最恐,零番隊隊長の復活 - 零番隊隊長編

-四壱- 光嵐side ページ42

大虚の処理が終わり、Aは周りを見渡す

大虚の傍に倒れている死覇装の男達

多分Aより先に来ていて負けたんだろうなー
見た感じ席官クラスなのによわっちいひと



「ばかだよねー。はやく逃げればよかったのにさ」

『光嵐、そんなこと言うなよ。この人たちのおかげで流魂街の人は傷つかずに済んだんだよ』



Aはどこか遠くを見つめながらそう言う


まだあの時のことを引きずってるんだろうな


100年ぐらい前に起きた
＿あの嫌な事件

あれのせいでAは＿＿＿


タタタタタッ


近くで足音が聞こえる
そりゃこんな派手に暴れたら人が気づくだろうし

Aは斬魄刀(イレモノ)を指す
またその中にいなきゃなんないのか…

斬魄刀(イレモノ)の中は嫌い
楽しめないし、することないし


それに…Aを守れない


早くしろと目で訴えるAに頷く



「わかった、わかった」



俺が斬魄刀(イレモノ)に戻るのと同時に、Aは自分の着ていた隊長羽織を死んだ隊士に掛け呟いた



『ありがとう』



へんなの
死んだやつに声をかけて何がいいの？

でもそんなこと俺は言えない

だってAが泣きそうな顔をしてたから
あの時と、同じ顔





…君は力を持ちすぎたんだ


たくさんのものを背負いすぎたんだ






その小さな背中に背負われているものはいったいどんなに大きいのだろうか






俺にはわからない






だから今、君が幸せなこの瞬間が少しでも永く続くことを俺は願うよ

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