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-壱四- ページ15

『失礼しやっす!』




あたしは何時もどおり大きな声で元気よーく挨拶をする

うん、しなきゃ良かったんだよね
大きな声で元気よく挨拶なんてさ




「…此処は四番隊隊舎ですよ。病人やけが人がいるのですから、静かにして下さいね?」




笑みを浮かべ、こちらを見つめるのは懐かしい女性(ひと)
最後に会ったのは100年くらい前だろうか

ふつうなら思い出話に浸るところだが、あたしの目の前にいる烈姉を見る限りそんな様子じゃない


だって目笑ってないし…
怖い、ただひたすらに怖い


あたしがこんなビビってるんだ
花ちゃんはもっとビビってるに違いない

そう思って花ちゃんを見れば案の定とんでもなくビビっていた


花ちゃん…あたしの屍を越えてお前だけでも逃げ




「じゃ、じゃあ僕は仕事があるんで失礼しますっ!」




…花ちゃぁあああん!
ちょ、待って今の冗談んんん!
いくなやああ!

あたしの願いも儚く花ちゃんは行ってしまった

本当に逃げやがった
ちくしょう、花ちゃんめ!


烈姉の方を見れば突然こちらに向かって微笑んできた




「初めまして、零番隊隊長さん。わたくし四番隊隊長の卯ノ花烈と申します。よろしくお願い致しますね」




…え?

いきなりの自己紹介にあたしは驚き烈姉を見る

初対面なら普通なのだろうが、どう考えてもあたしと烈姉は初対面じゃないのだから

どうしてだろうと何と無く窓の方見る
そこに映るのは黒い髪に黒い目のあたし


(100年前は銀髪だったなぁ)


これが原因か




100年前ぶりじゃん!


そう烈姉に言おうとした瞬間、霊王に言われたひとつのことが頭に浮かんだ




《100年前に尸魂界(した)に降りたことはできる限り極秘にせよ》




なぜなのか、理由はわからない

でも霊王の命は絶対
仕方なく、あたしは烈姉に挨拶をする




『華琉Aっす!よろしく!』

「で、今回はどんなご用件なんですか?」




笑みを崩さずそう言う烈姉はやっぱり昔と変わっていなくて

昔みたいに話したくて堪らない

でもまあそれは任務が終わればできるようになるんだろうけど!!




『あ、この書類を渡しに…』




書類を渡せば「どうも」と受け取ってくれる烈姉

まだもう少し何か話していたいけどバレるとまずいし…よし帰ろう




『じゃ帰るね!またね、烈姉!』




そう言ってあたしが出ていったとき、烈ねえが呟いたことにあたしは気づかなかった



「烈姉、ですか…呼び方変わってないんですね、Aさん。」

-壱伍-→←-壱参-



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設定タグ:BLEACH , 最強 , 零番隊隊長   
作品ジャンル:アニメ
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アリス(プロフ) - はい。是非よろしくお願いします。 (2017年12月20日 1時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
Yche(プロフ) - アリスさん» いいんですか!お願いします(´・_・`) (2017年12月18日 14時) (レス) id: 9c68478676 (このIDを非表示/違反報告)
アリス(プロフ) - イラスト描いて良いですか? (2017年11月26日 1時) (レス) id: e6bf6e1bae (このIDを非表示/違反報告)
ヒバード - 初めまして!!私今、【リボーン&ブリーチ】の作品を書いてるんですけど、斬ぱく刀の名前が思い付かないんですが、何か良いのありませんか? 更新頑張ってください! (2015年7月27日 19時) (レス) id: 0acc8863b6 (このIDを非表示/違反報告)
Yche(プロフ) - ブラックペッパーさん» ありがとうございます(´ー`)頑張りますね! (2015年2月3日 6時) (レス) id: f34a005132 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:Yche | 作成日時:2013年3月28日 15時

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