【BLEACH】空座決戦篇 II (ページ43)

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226.The Beginning ページ43

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「思いもしなかったよ」
「苦労して集めた君達十刃の力がまさか、」

「私一人に劣るとは。」

沈みゆくハリベルを冷たく見下げながら、藍染隊長は剣を収める。

ハリベルは、わかっていた。自分達は捨て駒だと。ただ、まだ戦いは途中だった。まだやれた。なのに、そんな簡単に捨てられるとは。

「藍染…!!」

憎しみと悔しみの帰刃を突き刺す。刃は、藍染隊長の左横腹を貫通した。

「…面倒な事だ」

闇が押し寄せる、そんな不気味な音を立てて、ハリベルの左肩から切っ先が唐突に姿を現す。

その瞬間、目の前の藍染隊長は鏡が割れるかの様に真っ二つに割れた

彼女も、気付かないうちに鏡花水月の催眠にかかっていたのだ

「君如きがこの私に、二度も剣を振らせるな」

躊躇わず背中を斬り裂く。

溢れ出る赤い血は、空へ。ハリベルの身体は、仲間とはぐれ、一人力尽きた鮫のように虚しく沈んでいった

三人がかりでもやっとだった相手を、一瞬で、たった剣の二振りで倒されてしまった。その圧倒的強さを前に、冬獅郎達は呆然としている

「さあ、始めようか」

「護廷十三隊、そしてーーー不出来な破面“もどき”達」

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