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207. 望 ページ24
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『…』
人が最も恐れるのは、死などでは無い。
「あ……あああ……」
「終わりだ………本当に………!!!」
絶望だ。
何もかも失い、生きた屍と化すことが、
生きていながら、己の意味を喪うことが、
誰からも、忘れ去られるということが、
死神(弱者)にとって、最も恐ろしくみえるのだ。
死は、確かに未知であり恐怖だ。
それは、“無知な”人類が最も恐れるもの
だが、一度それを知ってしまえば、もう二度とそれが訪れることはない
死とは、解放だ
「_____待たせたね」
絶望が、
「A」
私に囁く。
『…_____おかえりなさい』
あなたの居場所が、帰ってきたのだと。
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作者名：EGOIST | 作成日時：2016年10月25日 18時
