【BLEACH】空座決戦篇 II (ページ21)

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204.戦いから、闘いへページ21

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「………隊長……」
「やりましたよ……!!」

_____…

「…悪いな、部下の仇は討たせてやれねえ」

_____…

「お前の卍解は、こんな人目につく場所で使うもんじゃない」

戦いが終わり、戦いが始まった。

この広い虚像の町の上で行われる刃の交わりは、終わりを知らない。

_______戦いはやがて、闘いとなっていく

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『…』

ーーーーーー来るか

______バキン!!!!

その音と共に、空が食い込んだ。それまでなんの変哲も無かった青空に、黒腔の入り口が現れる

そして、古びた木が軋むかのような重圧ある音で、その口を開き始めた

「…黒腔…!…新手か…!?」

「十刃の頭三人に加勢できるようなのがまだ居るっての?考えたくないねえ…」

浮竹隊長が驚愕し、京楽隊長が溜息と共に本音を漏らす。

彼等古参の隊長は、幾度の死線を掻い潜ってきた。その彼等ですら、かなりの疲労を見せている

それもそうだ。

あれだけ苦労して集めた十刃を、刀の一振りや二振りで退治されては、その意味が無い

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ーーーペたペたと、音がする。

それは穴の向こうから、静かに聞こえてきた。なんとも不気味な音だ

「…アーーー～～～……」

足の先が見え、やがて、全身が姿を現わした。

暗闇の中から“死の匂い”を纏い現れた少年は、どこか虚ろな目をしている。薄紫色の瞳に、焦点は無い

「…何だ……あいつは…?」

「………」
「…得体の知れないのが出てきたねえ…」

「…ワンダーワイス……」

「…アウーーー」

言葉を知らないワンダーワイスは、そのたった二文字だけで、“炎の中の絶望”を解放する怪物を連れてやって来た。