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一「でもそれは春真のせいじゃ「私は……」」
春「私はお前がアンデッドになるのを防ぎたかったのに……それすらしてやれなかった
お前はその身体に全てを背負い込んだのに……私は何も出来ていない
そんな無力な自分に無性に腹がたった」
一「春真………………」
春「気にしなくていい………………これは私のただの自己嫌悪だからな」
店に暫く沈黙が流れた……
始「だが…………」
春・一「！」
沈黙を破るかのように相川始が喋りだした
始「だが……今こうして俺と剣崎が一緒に過ごせるのは…………お前のおかげだ」
春「え？」
始「お前が俺達の闘争本能を受け取り抑えつけているからこそ
俺達は今こうして一緒に過ごせている
お前は……それで自分が暴走する危険をかえりみずに……」
春「だが……私にはそれしか……」
始「お前にとってはそれしか出来なかったとしても…………俺達にとってこれは大きな事だ」
春「相川始……」
一「そうだよ……」
春「一真……」
一「最初は一人で何無茶してんだ！……って思ってたけどさ……春真が一人でも頑張ってるんだって知ったら……すげえ嬉しくなったんだ
でももう一人じゃないんだからさ……
俺達の事も……いつでも頼ってくれ」
その言葉が今の心には深く染みた
とても暖かかった
春「ああ……ありがとう……二人共……
(今は……この言葉に報いるように……精一杯やろう)」
私はそう心に誓った
二人はとても安堵したような顔を浮かべていた
始「お待たせしました……当店オススメのピラフです」
一「おっ！きたきた……俺超腹減ってたんだよ」
春「給料少ないんだって？」
一「いや……BOARDが橘さん持ちになってからはそんなにじゃないんだけど……」
春「冗談だ……じゃあ食べるか
いただきます」
一「あー！俺も食べよ！いただきます」
春「うん…美味い……」
一「だろ？」
始・春「何故お前がドやる……」
一「二人して息ピッタリで言うなよ……」
春「ありがとう相川始……」
始「始でいい……同じ顔なのにフルネームで呼ばれると違和感しかない……」
春「わかった……ありがとう始…」
一「そんなに似てるか？」
それからはずっと三人で笑っていた
今はただ………………この笑顔を守ろう………………
今度こそ誰も犠牲にはしない為に…
終
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作者名：39娘 | 作成日時：2020年12月5日 11時
