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目黒side ▽
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はる『ご馳走様でした』
パチン、と小さく手を合わせて立ち上がる背中
あぁ、やばい
せっかくちゃんと話そうと思って
職場まで迎えに行ったのに
このままじゃ何も変わらずに1日が終わってしまう
静かに自分の食べた食器をシンクに運んで
こちらに戻ってきたはるちゃん
はる『れんくんまだ食べる？』
お箸進んでないけど、なんて言われるけれど
それはそう。だってお腹なんて空かないんだもん。
「いいよ、俺やる」
はる『ん、わかった。わたしお風呂入ってくる』
「ん、」
軽く返事をするとさっさとお風呂に消えていく姿
はるちゃんが開けたドアの隙間から
ふっと冷たい風が吹き込んできて寒い
「…はぁ…」
本当に、全然ダメ。
床に座っていたけれどそのままソファーに倒れ込んだ
不甲斐ない自分のせいで見上げる天井が滲む
もうこれから先絶対はるちゃんの味方でいるって
そう決めたはずなのに
ひとりで勝手に落ち込んで、
ひとりで勝手に出てって、
仲直りしようと迎えにまで行ったのになにも出来なくて
自分がこんなに余裕が無い男だなんて
思ったこともなかった
遠くから聞こえるシャワーの音は
間違いなくはるちゃんが同じ屋根の下にいるって証拠なのに
なんだか凄く遠い気がして
手を伸ばしても捕まえられない気がして
ひとりで、勝手に落ち込んだ
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うさぎ(プロフ) - みささん» みさ様 コメントありがとうございます！長いお話なのに読んで頂き光栄です(；；)これからもよろしくお願いします！！ (2022年12月26日 0時) (
レス) @page42 id: 29b3b708e3 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - とても面白く、続きが気になります！更新を楽しみにしています (2022年12月19日 0時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うさぎ | 作成日時：2022年12月11日 18時
