気遣いと無関心 ページ45
はるside ▽
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目『適当に買って帰ればいいよね』
「…あ、え?」
目『夜ご飯』
一緒に最寄り駅で電車を降りて
気まずい空気のまま家に向かって歩いていると
突然隣から声が聞こえる
目『スーパーでいい?』
「うん、どこでも」
どんどん先を歩いて行ってしまうれんくんに
置いていかれないようにいつもより早歩きをした
目『はるちゃん何食べる?』
「うーん…何がいいかな…」
れんくんと喧嘩してたから食欲無い、なんて言えなくて
入ったスーパーの店内を適当に周りを見渡してみる
「れんくんは?」
目『俺も、何がいいかなって思ってたとこ』
「…そっか」
ふらふらと、スーパーの奥に歩いていく背中を
わたしも同じように歩いて着いていく
目『んー…俺、なんか軽く作ろうか?』
「ん?」
目『いつもはるちゃん作ってくれるし、たまには』
「いや、そんな、気にしないで」
…いや、今のはお願いしますって言った方が良かったか?
なんて会話が途切れてしまった気まずい空気の中で
ひとりで反省会をする
盗み見るようにれんくんの横顔を見るけれど
マスクと帽子のせいで良く見えない
…ああもう、なんでわたしはいつも素直になれないんだろう
れんくんがせっかく気にしてくれてるのに
適当に返事をしちゃったりなんかして
ダメダメすぎる、本当に。
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うさぎ(プロフ) - みささん» みさ様 コメントありがとうございます!長いお話なのに読んで頂き光栄です(;;)これからもよろしくお願いします!! (2022年12月26日 0時) (レス) @page42 id: 29b3b708e3 (このIDを非表示/違反報告)
みさ - とても面白く、続きが気になります!更新を楽しみにしています (2022年12月19日 0時) (レス) id: 72192e2e65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:うさぎ | 作成日時:2022年12月11日 18時