BLACK SNOW VI

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はるside ▽
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食べる気にもなれないサンドイッチを
もぐもぐと無心で食べる

まり『んー、そっかー』

「昨日寝る前に思ったんだよね、確かに隠してるのも良くないなって」

まり『まぁね、そりゃ彼氏からしたら嫌だよ』

「分かってたからこそ言えなかったんだよね」

まり『その気持ちもわかるけどさ……』


口の中に残るサンドイッチを
ペットボトルの水で一気に流し込む

「どこ行っちゃったんだろ…」

まり『そーんな気になるなら連絡すれば良いじゃん』

「いやそうだけどさ、気まずいじゃん」

まり『そんなこと言ってる場合じゃなくない？』


うーん、と唸っているとまりに肩を叩かれる

まり『いいの？素直にならなきゃずっとこのままだよ？』

「それは嫌…かも……」

まり『でしょ？ちゃんと謝って、ちゃんと説明しなきゃ』

「そうだよね…んや、でも今はあれだから帰り道に連絡する」

まり『素直じゃないね〜(笑)』

「今連絡しちゃったら返事来るか仕事中そわそわしちゃうもん！」

まり『まぁそれもそうか(笑)』



わたしとは反対に
美味しそうにお昼ご飯のお弁当を食べるまりは
相変わらずわたしの1番の相談相手だ


「ありがとね、いつもいつも」

まり『え？何突然、やだ(笑)』

「人が感謝してんのにやだとか言わないでよ、ひどい」

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