50人クラフトTRPG「ブラックエッグ」 (ページ8)

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光の壁ページ8

急に、病院内のあらゆる窓から強烈な真っ白い光が差し込んできた。キーンと頭の痛くなるような音も頭上から鳴り響いている。
　窓から見ると、上空に全長100mはありそうな光る立方体が浮かんでいた。
　周辺には闇に羽ばたく者たちがシルエットとして浮かび上がっている。

「金属パイプでどうにかなりそうな相手じゃないな･･････」

　巨大な立方体に応じるかのように、病院を破壊しながら光の壁が真っ直ぐのびていった。
　光の壁はどうやら例のブラックエッグらしい。
　あの硬い殻は崩れ落ち、中からは俺の背丈ほどある珊瑚のようなものが伸びている。

「まだ喫茶室に人いるのか！？」

「いる！あともう半分だ！」

「そうだ思い出した！ 402号室のじいさんも連れてこないと！」

　俺はそう叫び、402号室へと走り出した。

「居た！」

　老人ひとりなのに、体力不足のせいで息切れも酷かった。あと空き容器まだあった。
　特別室へ戻ると、アラサーが190とコーラを連れて喫茶室の患者を運んでいると書き置きがあった。
　手伝いに喫茶室へ向かったところ、患者は運び終えたところだった。

「コーラくん、そこのバケツ運んでくれない？」

「全然良いっすよ」

　ちゃぽんちゃぽん。

「おいデブ、あれ何が入ってんだ？」

「脳みそ」