喫茶室 ページ7
俺がエレベーターホールに戻ると、190が4人の患者を抱えて事務室へなんとか運び終えたところだった。
アラサーは今から喫茶室へ行って、同じように患者を運ぶようだ。
「特別室どうでした?」
「キショいジジイしか居なかった・・・・・・あと、情報としては喫茶室に居るのは危険ってことだな」
「でしょうね。十何人患者が詰め込まれてたことか・・・・・・」
倉庫を覗くと、コーラが鉄パイプ、救急箱、消化器、懐中電灯その他もろもろの資材を掘り出していた。
「すげえなお前・・・・・・」
鉄パイプを拾い、しげしげと眺める。
あのジジイを殴り殺せないだろうか。
「顔すごいっすよオッサン」
「俺にも名前あんの!」
患者を寝かせ直す190の頭をこづく。
すると、アラサーがエレベーターホールから声をかけてきた。
「特別室はジジイしか居なかったし『持ってかれない』んだよね?」
「ああうん・・・・・・待った!」
急いでアラサーを追い、特別室へ行くが。
「遅かったか・・・・・・」
患者3人、腰を抜かしてへたり込んでいた。ちなみにアラサーは大笑いしてた。
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作者名:上下水道 | 作成日時:2023年9月23日 0時