if ページ25
side……センラ
白状しよう。俺今心臓バックバクです。
というのも、それなりに時間が過ぎたからかだんだんお腹も空いてきて、とある選択肢に迫られていたからだ。……キスするか、しないか。
(いや、待て落ち着け俺。こんなんでせったんとちゅーしても、せったんの気持ちはどうなるん？キスって言うたらやっぱ両想いになってからやんか。そこ考えると複雑やけど……
……せったんと、きす……)
おおっとあかんわ、最後に邪なものが
チラリと隣を盗み見ると、せったんは長い睫毛を伏せて視線は床へ、困ったように眉を下げていた。それがどうも色っぽく見えてしまい、慌てて視線を戻す。
……うう、また心拍数上がってきた
「……センくん、」
「ん、？」
やべ、今ポーカーフェイス崩れかけた。危ない危ない……
再びせったんの方を向くと、彼女は今度はこちらを向いていた。意を決したというよりかは諦めがついたような顔に、ちくりと胸が痛む。
そりゃあそうや……好きでもない男とキスなんか、嫌に決まってる
「ここから出たい、よね」
「……まぁ」
普通に会話をしていても、無意識に唇に目がいってしまう。
……ああ、奪いたいのに、
「うーん……」
正当な理由を付けて、奪えるのに。
「……せったん、目、閉じて」
「え、」
「一瞬やから」
むしゃくしゃした心から逃れようしていたら、いつの間にか隣に座る彼女に近付き、耳もとでそんなことを呟いていた。
「え、ちょ、センくん……？」
躊躇してなかなか目を閉じようとしないせったんをお構い無しに、彼女の逃げ道を塞ぐような位置の手に体重をかけ、目を閉じ、お互いの熱っぽい吐息ごと飲み込んでしまおうとぐっと顔を寄せて唇を重ねる。
…
……ことは出来なかった。
ふに、と湿った俺の唇に触れたそれが、彼女の唇でないことはすぐに分かった。
"それ"はせったんの指で丁度唇が人差し指の腹に触れていた。左手で目もとを隠す、ほんのりと頬を染めたせったん。
恥ずかしそうに目を伏せるその姿はとても新鮮で、思わず固まって見蕩れてしまった。
「だ、ダメだよセンくん……やっぱり、」
「……、！」
喉まで出掛けた謝罪の言葉を吐き出そうと口を開いたのに、それすらもせったんは許そうとしなかった。
俺が謝ろうとするのを、阻止した。
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ゆみか(プロフ) - 初コメ失礼します！ifの性別転換？のやつって消したんですか…？ (2019年9月23日 8時) (
レス) id: bac69d1b88 (このIDを非表示/違反報告)
塊(プロフ) - いえいえ！こちこそ！ありがとうございます！！！！ (2019年9月21日 6時) (レス) id: e61a9fc895 (このIDを非表示/違反報告)
塊(プロフ) - ええ！？いえいえ！謝らないでください！結構あの、お話が好きだったため衝動的にコメントしてしまっただけなので！気にしないでください！すみませんでした！強いて言うならまふまふさんとの絡み見たいです！欲張りですみません！ (2019年9月17日 19時) (レス) id: e61a9fc895 (このIDを非表示/違反報告)
塊(プロフ) - えぇぇぇええ！削除しないでくださぃぃいいいい！！ (2019年9月11日 13時) (レス) id: e61a9fc895 (このIDを非表示/違反報告)
yukakonaito39(プロフ) - リセちゃん好きすぎてつらいぃ← リセちゃんになりたい人生だったああああああ!! (2019年8月23日 22時) (レス) id: 78fb0dccf8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：颯夢 | 作成日時：2019年7月25日 15時
