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「……弟よ…正気か？」
目を擦って確かめるが、その文面は変わらない。しかし、正直そちらの方が早いことは事実で、「まぁいいや」と投げやり半分で弟に御礼の返信した。
歌う、か。そうは言っても、マイクも何も無いのに……
「……ん？いや、あったなマイク」
そういえば、普段入らないので存在を忘れていたが我が家には防音室という部屋があった筈。確か、楓舞が歌の練習するからって……マイクを買ってきていたような気がする。
早速私はパソコンを持って、その場所へと足を運んだ。
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パチ、と電気を付けると最初にマイクが目に入った。ご丁寧に、綺麗に手入れまでされていて、埃なんて見当たらないような……機材とマイクが。
なんだか歌えと促されているようにさえ感じてならない
「はぁ……いーや、早く歌って寝よ」
機材とパソコンを繋ぎ、カチャカチャとその曲を流せる状態までもってくる。
曲名は、「キミのいたユメ」
切ない恋愛の曲で、想いを寄せていた子が目の前で交通事故に合い、そのショックから記憶喪失した少年が彼女が亡くなっていることも知らずに約束の場所で今日も待ち続ける。
……という、小説にでもありそうな恋愛を書いた歌だ。
私はマイクの前に立ち、大きく息を吸った。
――――――「待っててね」
何かに縋って此処にいた
綺麗なだけのそれを祈っていた
キミが手をボクに差し伸べていて
ボクはその手を取れずに 今日も彷徨うの
…
全てはキミと出会ったいつかのままで
来るはずのない「ただいま」を待ち惚け
虚無ばかりの青空に手を伸ばした
足りないの 何も知らないの
知らないフリばかりしているの
今日だって きっと明日だって 僕はただ
「待ってるよ」――――――
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「あー今日は喉の調子良かったなー…」
録音が終わり、そのまま防音室で作業を続けた。
_____
【MV】キミのいたユメ／リセ［オリジナル］
--.--.--公開
「待っててね」だけが、キミだった。
オリジナル曲に手を出したぁぁぁぁ
歌ってくれるひとがいなかったでやんす(。_。)
下手でごめんでやんす(´・ω・｀)
vocal:リセ
作詞作曲編曲:リセ
Illust＆animation:リセ
_____
投稿し終えたのを確認し、私はそのまま眠りに落ちた。
夜、再生回数という名前のついた数字がスピードに乗ったまま、止まることを知らずに働き続けていたのを、私は知らない。
＊曲は作者のオリジナルです。実際には存在しません＊
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あーやんの向日葵畑(プロフ) - とても素敵な作品でした！良きです！もしよければ続編のパスワード可能でしたらお聞きしたいです、無理しない程度に頑張ってください！ (2020年1月12日 15時) (
レス) id: 6889ca0c35 (このIDを非表示/違反報告)
みこっち - めっっっっちゃっっっっくちゃ好きです！！！ドストライク！！！続き楽しみにして待ってます！もう犬のように！！ (2018年11月23日 21時) (レス) id: ef17909c6a (このIDを非表示/違反報告)
すずらん - 評価300を301にしてしまった罪悪感← 勿論10を押させていただきました！ (2018年11月19日 0時) (レス) id: a3f3cd9373 (このIDを非表示/違反報告)
彩香(プロフ) - 移行お願いします！ (2018年11月11日 17時) (レス) id: d404cb0bcc (このIDを非表示/違反報告)
祈る海星(プロフ) - 続きがとてもみたいのですが…ばけモノ様の無理のしない程度で！！！！！お願いします！！！ (2018年11月10日 22時) (レス) id: b8b471cbff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ばけモノ。 x他1人 | 作成日時：2018年8月13日 15時
