月下の魔法騎士は転生者 【ブラック・クローバー】 3

番外編　月下の野薔薇姫の不思議な三日間　その４ ページ8

「どうしたの？ノエル」
「なんでもないわ！・・・・大丈夫よ、だって私は王族・・・・」


　おい、どうした？


「Aも占ってもらったんでしょ？どうだった？未来の旦那様が誰かわかった？」
「なっ！？」
「・・・・・あら顔真っ赤。ふ〜〜〜ん」
「な、なによ・・・・」


　バネッサがニヤニヤした顔で私の肩に腕を回す。


「今度教えなさいよ。未来の旦那様、知ってるのよ団長二人でしょ？」
「なっ！？・・・・・なんでそれを・・・！」
「わかるわよ〜」


　多分、バネッサが行っているのは赤と銀の方だ。あれ？黒はばれてない？でも顔が熱くてそれどころじゃない・・・。


「そ、それじゃ私達はここで！じゃあね、ノエル、バネッサ！！」
「えぇ〜」
「失礼しますわ」


　私は逃げるようにしてお店を出た。まったく、バネッサは鋭い・・・。


「Aさん、この後のご予定は？」
「え、あぁ。特に予定はないかな」
「でしたら、私に稽古をつけてくださいませんか？」
「稽古？」
「はい！お願いします！！」
「うん、いいよ」
「ありがとうございます！」


　先ほどの占いで強くなろうと意気込んでいたミモザは早速行動しようと私に稽古を頼んだ。団が違う違とはいえ、ミモザは大切な後輩。その後輩の成長を手伝うためだったら喜んで稽古を引き受ける。





　

番外編　月下の野薔薇姫の不思議な三日間　その５→←番外編　月下の野薔薇姫の不思議な三日間　その３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す