月下の魔法騎士は転生者 【ブラック・クローバー】 3

番外編　月下の野薔薇姫の不思議な三日間　その３ ページ7

「・・・・見えました。あなたと将来共になる候補の男性が三人」
「えっ！？(まさか、・・・・・)」
「一人目は正義感あふれる方、イメージは赤。二人目はクールなお方ね、イメージは銀。三人目は、粗野で横暴な方、イメージは黒。三人共個性豊かだけど、ちゃんとあなたのことを大切にしてくれる方たちね」
「(あぁぁぁ、やっぱりあの三人だっ！？)」
「どうかしら、心当たりある？」
「・・・・えぇ、まぁ」
「近々、そのお三方と行動を共にすることがあるみたい」
「え・・・」
「あなたの未来はこれからよ。ゆっくり考えてみてね」
「は、・・・・はい」


　占いが終わり、お礼を言って部屋を出る。出るときに「どの方と一緒になったか教えてね」と言われ、苦笑いで返事をした。


「すごいですわ、Aさん！お三方というのは、あの三人ですか？」
「うん、多分あってるよ」


　そりゃ、わかるよな。騎士団だったら・・・。何かと目立つんだあの三人はっ！！



　お店を出ようとしたところ、列に見知った黒ローブを羽織った二人が並んでいた。


「ノエルさん！」
「バネッサ」


　黒の暴牛団のノエルとバネッサだった。二人もこちらに気づき手を振る。


「やっほ〜、A。あなた占いに興味があったの？」
「この子の付き添い。ついでに私も占ってもらったけど。バネッサたちも占ってもらいに来たんでしょ」
「私も付き添い、ノエルのね」
「なっ！ちょっとバネッサ！！」
「な〜に、恥ずかしがっちゃって。かわいい〜」
「う、うるさいわね！」
「ノエルさんも、恋の占いを？」
「こ、ここの占いが当たるって聞いたから、試しに来てみただけよ！そういうミモザも占ってもらいに来たんでしょ？」
「はい、私はついさきほど占ってもらいました！」
「・・・・どうだったのよ？」
「はい！とてもよかったです！」
「(ガーーーーン)」


　なんだかショックを受けた顔をするノエル。それからあわあわし始める。

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