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番外編 月下の野薔薇姫の不思議な三日間 その14 ページ19

「・・・・・ん」
「あ、起きた」
「あれ、ここは?」
「暴牛のアジトの中。ごめんね、まさか気絶するとは」
「・・・・あははは」


 ヤミとマキの攻撃をもろに受け、気絶していたフィンラルが目を覚ますとそこにはマキの姿があった。周りを見ればマキが言ったとおり、見慣れた暴牛のアジトの中だ。そしてフィンラルは今、ソファの上で横になっている。


「ヤミさんがほっとけとか言ってたけど、私たちのせいで怪我を負ったんだからせめて傷は治しておこうと思って回復魔法したよ」
「えぇ!あ、ありがとうございます!!」
「お、おぅ(急に元気になったな・・・・)」


 フィンラルが飛び起き、両手でマキの手を握る。


「どうですか?この後俺と街にお茶をしに」
「えっと、・・・・そういえば他の団員たちは?」
「ラックとマグナは任務でアスタくんは森に修行しに行っててバネッサ姐さんとノエルは街に買い物他は知りません」
「あ、そ、そう?」


 マキの立場上、団員たちの予定はなんとなくだが頭に入っているが、黒の暴牛たちの予定覚えるの大変そうだと思った。みんな、個性が強すぎるのであっちにフラフラこっちにフラフラしてそう。


「どうですか?お茶しませんか?」
「そうだねー。うん、いいよ」
「ホントですか!?いやぁぁぁぁほぉぉぉぉううう!!!」
「それじゃ私淹れるね」
「え」


 テンションが一気に上がったと思ったらピタッと止まるフィンラル。マキはキッチンの方に向かった。


「あのー、街には?」
「いかないわよ」
「なんでですか?」
「オシャレなカフェでのお茶もいいけど、私は“ここ”(黒の暴牛アジト)でフィンラルとお茶したいな」
「え、それは(まさか、人がいる街のカフェより二人っきりになれるここで俺とお茶したい。それは俺に気が)「他の団員たちも来たら一緒にお話できるでしょ?それにヤミさんがここにいろって言ってたから」
「・・・・・・・そうですよね、はい」
「え、どうしたの?」
「あはははー、いや、なんでもないですよ」


 先ほどのテンションから一気に下がったフィンラルを見てマキは?を浮かべる。

番外編 月下の野薔薇姫の不思議な三日間 その15→←番外編 月下の野薔薇姫の不思議な三日間 その13



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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 待ってます (2020年3月25日 23時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
アズキ☆ - 更新、頑張ってください! (`・ω・´)⊃ (2019年7月22日 15時) (レス) id: c6df9ac070 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます!そうですね、・・・落ちはまだ考えていないのですが、フエゴレオンさん落ちか、ノゼルさん落ちか、はたまたその他なのか!?今後決めていきます!応援よろしくお願いします! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - シルバーウルフさん» そうですね!ヤミさんやフエゴレオンさんの絡みのときに書いてみたいと思います! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2018年10月12日 11時

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