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番外編 月下の野薔薇姫の不思議な三日間 その13 ページ18

そして連れてこられたのは黒の暴牛のアジト。


「優雅な休日が・・・・」
「休日だろうが戦だろうが日々の鍛錬は怠ってねーだろうな?」
「そ、それは・・・・・」
「あぁ?」
「毎日しっかりやってます!!」
「おぅ、んじゃ構えろ」
「え、もう?!」


 ヤミさんが刀を抜く。待って待っていきなりって。


「戦に待ったもくそもねぇよ」
「そうだけど!ってわぁ!?」
「チッ」
「舌打ちっ?!」


 私も刀を出し、ヤミさんの刀を受け止める。あ、あぶねぇ・・・。


「ひぇ、ヤミさんも女の子相手に容赦ないですね」
「当り前だろうが。あ、そうだ」


 ヤミさんはフィンラルの方を向く。


「(あ、嫌な予感・・・)」
「Aー、勝負だ」
「勝負ですか?」
「どちらが先に、コイツに一発入れられるか」
「えっ!!!??」
「よっしゃこーい!」
「Aさん?!」
「よし、始めんぞ」
「冗談ですよねヤミさん」
「あぁん?オレはいつだって大真面目です。逃げんなよフィンラル」
「いやいやいや!!!」
「闇魔法」
「光魔法」
「え、ちょっとお二人さん?本当に?」
「闇纏」
「光纏」
「え、待って待って。なんで二人の稽古に俺が巻き込まれてんの?」
「黒刃」
「白刃」
「ちょちょちょっ!!!待ってーーーーー!!」


 ドカーーーン
 被害者、フィンラル・ルーラケイス。彼、哀れなり。


「今のは私の方が早かったですね。じゃあ私の勝ちだ」
「は?なに言ってんだオメー。オレの方が早っただろ。なのでオレの勝ちです」
「いーや、私です」
「いーや、俺だ」
「私」
「オレ」
「A・ノヴァクロノ」
「ヤミ・スケヒロ」
「「・・・・・・・・・」」



 二人同時に刀を構える。そして刃物がぶつかり合った音が森に響き渡る。


「結局二人で戦ってるじゃ、ないですか・・・・。ガクッ」

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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 待ってます (2020年3月25日 23時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
アズキ☆ - 更新、頑張ってください! (`・ω・´)⊃ (2019年7月22日 15時) (レス) id: c6df9ac070 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます!そうですね、・・・落ちはまだ考えていないのですが、フエゴレオンさん落ちか、ノゼルさん落ちか、はたまたその他なのか!?今後決めていきます!応援よろしくお願いします! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - シルバーウルフさん» そうですね!ヤミさんやフエゴレオンさんの絡みのときに書いてみたいと思います! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:tOuka | 作成日時:2018年10月12日 11時

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