番外編 月下の野薔薇姫の不思議な三日間 その8 ページ12
すると、視界の端に一筋の光が走る。夜空を見ればいくつもの星が横切る。流星群の始まりだ。
「わぁ・・・。すごい」
「・・・・・・」
綺麗な三日月といくつもの流星群が輝く。思わず、立ち上がり、手すりの方に寄った。
その幻想的な光景に、私はもう夜空に釘付けだ。
「きれいですね!ノゼルさん!」
「・・・そうだな」
いつまでも見れるその光景に、昔のことを思い出す。あれは確か、この屋敷に来て初めてこの流星群を見た時だ。
「おぉ、すご・・・」
「相変わらず綺麗ねー」
「あぁ」
家族三人でママさんが淹れてくれた紅茶を飲む。相変わらず、少し苦い。
「にが・・・・」
「おこちゃまね。紅茶の味もわからないなんて」
「いや、ママさんの淹れ方に問題が・・・・」
「え、なに?」
「ナンデモアリマセン」
「あっはははは」
「なんでパパさんは飲めるの?」
「それはね、僕が苦いのが好きだからだよ」
「え、じゃぁこの苦い紅茶って」
「そ、パパのためよ」
「・・・・・、娘の為にもう少し美味しく」
「あぁ、無理無理。もうこの淹れ方が板についちゃったみたいでね。それに今更変えるのも、ねぇ」
「えーーーー」
「仕方ないじゃない。慣れなさい」
「紅茶は相手のことを想って淹れるのでは」
「そうよ、だから淹れているじゃない」
「パパさん限定でね」
「僕はとてもうれしいよ。ありがとう」
パパさんはそう言ってほほ笑む。とママさんもうれしそうだ。これを見て私はママさんから苦くない紅茶を飲める日はないと思った。
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漫画・声優・アニメ・ゲーム大好きリカント(夜李)(プロフ) - 面白いです!更新待ってます! (2020年8月18日 6時) (レス) id: 7e6458e2b5 (このIDを非表示/違反報告)
もっち(プロフ) - 待ってます (2020年3月25日 23時) (レス) id: 634ca2a9ef (このIDを非表示/違反報告)
アズキ☆ - 更新、頑張ってください! (`・ω・´)⊃ (2019年7月22日 15時) (レス) id: c6df9ac070 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - ツバサさん» ありがとうございます!そうですね、・・・落ちはまだ考えていないのですが、フエゴレオンさん落ちか、ノゼルさん落ちか、はたまたその他なのか!?今後決めていきます!応援よろしくお願いします! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)
tOuka(プロフ) - シルバーウルフさん» そうですね!ヤミさんやフエゴレオンさんの絡みのときに書いてみたいと思います! (2018年10月25日 15時) (レス) id: 6dc7259d10 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:tOuka | 作成日時:2018年10月12日 11時