あんなのタイプでもなんでもない【JN】

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店内を回って後輩くんに合いそうな服を選んでいく


待って


全部似合いそう…




A「どうすか？」


苦渋の決断で選んだココア色のロングコートにミルク色のハイネックセーター


下は後輩くんが着て来た黒のスキニー


めちゃくちゃ似合ってる



「に、似合ってる…」


A「本当に思ってます？笑」


「思ってるよ！」


〈お客様、かっこいいですね！〉


A「ありがとうございます笑」


店員さん、目がハートだ



｢あ、でも、こっちもいいね…｣


手に取ったのは店員さんが持ってきてくれた
黒いワイシャツ


A｢でもすげぇヤクザぽい｣


｢たしかに笑｣


A｢そこは否定してくださいよ笑｣



結局ミルク色のセーターにして事は収まった


これにネックレスとピアスとか付ければ
もっとかっこよくなってしまう…



でも見たい



「服このままにしよ！
アクセサリー買いに行こ」


A「分かりました」


後輩くんが会計を済ませている間
外で待っているとスマホが鳴る



YG«手ぐらいは繋いで帰ってきてくださいよ»



「えっ」


A「お待たせしました
どうかしましたか？顔真っ赤ですけど」


「なな、なんでもない」


A「そうすか」



行きましょ、と歩き始める後輩くんの隣まで早歩きで追いつく





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