記憶の欠片を捨い集めてーculminationー6

【好きに】たまには独り占め ページ25

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SH｢やぁ〜ねっこやぁ｣


｢違うよ僕のだから！！｣


SH｢ちがぁう！｣


A｢おいおい｣




スヒョンが生まれてから3年



ミルクを飲んで泣いてを繰り返したスヒョンは


最近言葉を覚えて動きも活発になって





Aヒョンを独り占めすることが




最近のルーティーンだ





Aヒョンもただ嬉しそうにするだけで


僕に構ってくれることも少ないし

仕事ももっと忙しくなるから



触れ合う時間も少なくて


ものすごく困っている





帰ってきたヒョンに抱きつこうとしても


その前にスヒョンが抱きつくし



そのまま離さないから


結局隣に座るのみで

Aヒョンと触れ合う機会なんて…





｢Aヒョンは僕のなのにぃ｣


A｢そうだよ？｣


小声でそう言われて

ドキッとするけど


でも、腕の中にいるのは

僕じゃなくてスヒョン




夜寝る時も

真ん中にはスヒョンがいるし




僕はずっと



Aヒョン不足なんだ





ご飯食べさせたり

お風呂に入ったり

寝る時も全部



僕よりスヒョン


何よりスヒョン




僕だってスヒョン大好きだし


何よりも優先してるけど



でも、あの頃みたいに


ヒョンとラブラブしたい



結婚しても子供が生まれても


ずっと恋人みたいな夫婦でいたい




そう思ってるのは



僕だけなのかな…










A｢明日俺遅いけど、大丈夫？｣


｢うん、重役の人達と会議ですよね？｣


A｢そ、なるべく早く帰るから｣




それは、僕のため？


スヒョンのため？





なんて、子供にヤキモチ


大人気ないよね…





｢明日雨降るって聞いたんですけど
お迎えしましょうか？｣


A｢いいよ、傘もってくし
タクシーで帰ってくるから、ありがとな｣



そう言って優しく

僕の頭に手が乗る前に


間に挟まっていたスヒョンが
暴れだして


二人で笑いながらくすぐったりして




いつの間にか触れ合う時間が少なくなっているのに



気づきつつも


気にしないように笑顔を作っていた








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