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少し不安感を抱きながら

会社の玄関へ向かう



A「ジミナ、お疲れ様〜」


「Aっ」



相変わらず、優しい笑顔で

僕を呼ぶA



半日会えないだけで

こんなにも愛おしさが増すなんて


僕もどんどんおかしくなっていってる気がする


前は、優しい人も、明るい人も

嫌いだし信じなかったのに




安心して抱きつきたくなるAの隣には


凄く綺麗な女の人がいて

胸がきゅっとなる



彼女が、ハジュンさんが言ってた…




A「迎え遅くなってごめんね
帰ろっか」


MA「えー?もう帰るの〜?」


A「親父に挨拶するんだろ〜
もう散々付き合ったし俺は帰る」


MA「ひどぉーい
こんないい女一人で帰すわけー?」


A「送ってくれる男なんてここに500人はいるから好きに選べ」


MA「ちょっとー」



Aの腕にまとわりつく


細くて華奢な腕と女性ならではの柔らかい身体




「……」


A「ん?ふふ」



僕は小走りで近づくと

掴まれてる反対側のAの腕にきゅっと抱きついた



「帰る……」


A「ふふ、うん、帰ろ」


MA「ちょ、その子誰よー!」


A「俺の恋人
何回も言っただろ
俺はもう独り身じゃないって」


MA「はぁー?
ふんっ、信じないし〜」


A「はぁ、いいから
早く親父のところ行ってこい
ハジュンさん、頼んでもいいですか
すみません」


HJ「えぇもちろん」



何とか彼女を離したAは


僕の手を握って外へ出る





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作者名:BINA | 作成日時:2024年3月11日 22時

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