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そんな日々が過ぎたある日
ヒョンが死ぬほどため息をついて帰ってきた
俺はその日
これからある色んな音楽番組の打ち合わせと
既に終わった音楽番組の反省会をやっただけだったから
早く終わって家に帰ってきていて
ヒョンは逆に
いつもより遅めに帰ってきた
A｢はぁぁ…｣
あまりに疲れた様子のヒョン
珍しく帰ってきた瞬間
ドサッとソファに沈むもんだから
晩飯を作っていた俺は
そんな様子のヒョンが心配になる
ヒョンは今、俺らBTSに数々の衣装製作を依頼されている状況だし
俺らの衣装に何かあったりとか
トラブルでもあったのか？
丁度作り終わった飯をそのままに
俺はヒョンの隣に腰を下ろした
｢ヒョン、何かあったの？｣
ソファの背もたれに項垂れ
天井を向いて目をつぶっていたヒョンは
俺が隣にいるのを察すると
手を握った後に
ぐっと俺を抱きしめた
A｢ごめんユンギ…
ちょっと充電させて〜……｣
か細い声でそう言われ
疑問に思った瞬間
微かに漂う女性物の香水に
少し眉が動いた
気になることもあるけど
それよりもヒョンが心配で
腕を背中に回し
弱っているように見えるヒョンを
抱き締め返して様子を伺う事にして
それからしばらく抱きしめたままで
ヒョンはぴくりとも動かなくて
体が離れて俺を見たヒョンは
力なく微笑んだ
A｢ありがとユンギ
少し落ち着いた｣
｢うん…それならよかったけど…
それより、そんな風になるなんて
何があったの？トラブルとか？｣
香水のことが一番気になるけど
でも、まずはヒョンのことだ
それに、二人の間に隠し事はしないって約束したんだから
そのうちその事も聞けるだろう
A｢実はさぁ…｣
ため息をつきながら始まった話は
眉を顰めるだけじゃ終わらない内容だった
A｢前に有名ファッション雑誌でBTS×Moonlightの特別対談インタビューしたじゃん？｣
｢あぁ、うん｣
あれ楽しかったな、と
ふと思ってしまうくらいには
雑誌側の人たちもずっと笑顔ばかりのインタビューだったやつ
ヒョン達が作ってくれた洋服を着て
俺らのファッションフォトと撮って
ヒョンは対談の時に一緒に写ったし
まぁ、スホヒョンは恥ずかしいって
顔以外をいい感じに写してもらったけど
でもそんな楽しかった雑誌に
何かあったのだろうか
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年3月11日 22時
