【嘘言】禍福は糾える縄の如し ページ33
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PD「なるほどね…」
A「お願いします」
「お願いします」
Aのプロポーズがあり
Aのお母さんにバレていたあの日から
時は経って
俺とAは結婚の意志を固めて
シヒョギヒョンに結婚をしたいと
話をしに来た今朝
話を聞いたヒョンは
頷いて組んだ両手で顔を隠している
緊張が走る中
隣のAは何故か
余裕そうに堂々としていた
PD「ん〜じゃあ
Aくんがアイドルになってくれるならいいよ」
「ん?」
A「ん?」
PD「ははっ、嘘嘘
君らがあまりにも真剣だから
少し和まそうかと思って」
なんて笑っているヒョンは
どことなく嬉しそうだ
「ヒョン?」
PD「ああごめんごめん
結構嬉しくてね
私の許可を通してくれる君らが真面目だなって思って面白いし」
なんでこんな緊張感が無いんだ…?
俺が結婚するなんて
事務所としても有難くはない話だと思っていたのに
PD「まあ君らのことは聞いていたし
最初からそんな感じはしてたんだ
結婚はどこでするの?」
「あの…ヒョン…
いいんですか…?」
PD「する分には?
公表をするとなると、君ら守るためにも準備が必要になるけど
結婚式を挙げるなら全然大丈夫だし
公表したいなら、時間はかかるだろうけど
君らのために力になろうとは思ってるよ」
「ヒョン…」
A「ありがとう…ございます…」
PD「ははっ、お礼を言うのはこちらの方さ
ユンギは私にとって息子みたいなものだし
当たり前のように嬉しいに決まっている」
「ありがとうございますっヒョン…」
PD「ふふ
君らのコンビは好きだし
これからも活躍して欲しいからね」
そう言って笑ってくれたヒョンは
本当に優しい顔をしていて
俺はうるっと来てしまって
ヒョンはそんな俺を見て
また優しく笑ってくれた
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作者名:BINA | 作成日時:2024年2月22日 5時