記憶の欠片を捨い集めてーculminationー4 (ページ28)

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すっと俺の手のひらを見て

あの頃のユンギの手は

こんくらい小さかったかなぁ

なんて笑っていると

YG｢何笑ってんの…｣

なんて訝しげな顔をするユンギ

｢あの頃は可愛かったよね
無邪気だけど人見知りで
でも俺にはすぐ懐いてさ｣

YG｢…そうですか｣

｢なに？｣

YG｢あの頃はって何だし…｣

なんて不機嫌顔をするユンギに

俺は笑いながらキスをする

ソファの後ろから俺を覗いていたユンギは

少し仰け反って頬を染める

｢結婚してからもそんな反応してさ
本当に可愛いよね、ユンギ｣

YG｢はぁ…？｣

｢可愛いの種類が違うんだよ｣

YG｢訳わかんない｣

唇を尖らせたまま

ユンギはどこかへ行ってしまい

俺は写真を見ながら

キッズ用の洋服のスケッチをすることにした

それからしばらく色んなユンギを遡って

なんだか楽しくなってきて

イラストも何十枚と増えていた

アイスを零して泣きそうなユンギ

バスケットボールを初めて触ったユンギ

ピアノを触って驚いているユンギ

俺に満面の笑みで誕生日プレゼントを渡すユンギ

水浸しになりながら川遊びするユンギ

俺に抱きついて笑っているユンギ

小学校はずっと一緒だったから

こんな写真ばかりで

様々な思い出があったなぁと

改めて感じた

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