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Aが俺を捨てた可能性だって
なくも無いだろって
Aを疑っているわけじゃない
だって
こんなに会えなかったのは
俺のせいであるほうが大きい
Aは迎えに来てくれる時もあった
何より会おうと5分時間を作ってくれた時
俺は不機嫌で突き放した
そうやって
コツコツどんどん振り積もった不満は
急に爆発することがあるのを知っている
Aはああ見えて
最初は猫みたいなやつだったから
フラッと消えて
跡形もなく去ることだって
容易いはずだし
何より、Aが俺に嘘をついたのが1番のショックだ
嘘をつくにも、大小はある
今回のは俺にとって
とても大きいものだ
帰れると連絡しておきながら
一ヶ月帰ってこないどころか
連絡も送ってこない
既読もつかないなんて
俺は完全に
Aに……
JN｢ユンギ
憶測だけじゃ、何も始まらないよ
まずは動かなきゃ｣
そう言われ、手を引かれ
まずは食べようと食事を出された
素直に食べて
部屋に向かって寝ようとしても
俺は全く寝付けなかった
一昨日カムバが終わり
次の準備期間に入った俺らは
当分時間のある日々を過ごせる
だからAにすぐ連絡したのに
《カムバ終わった
今日帰れるから》
《A？まだ仕事終わんねぇのか？》
《当分休めるから俺は夜だったら
いつでも家にいるからな》
《A？連絡しろよ》
《不在着信》
《何かあったのか？》
《俺何かしたか？》
《仕事が大変なのか？》
《返事しろよ》
《不在着信》
《不在着信》
《不在着信》
｢返事、しろって……｣
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
