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家に着くと
シャワーは明日にしなと
Aはベッドに僕を寝かせた
｢なんで、わざわざ来てくれたの？｣
眠いけど何とか意識をつなぎとめて
Aにそう聞いた
A｢そりゃ、ジナを狙ってる奴らがわんさかいるんだから
行かない訳にも行かない｣
｢……それって
ヤキモチってこと？｣
A｢最初はそれくらいだったけど
飲みの最中はずっと嫉妬してたよ｣
｢どうして？｣
分かってるけど
Aの言葉で聞きたかった
A｢俺だけのジナなのにって｣
僕の前髪を整えるように撫でながら
Aがそう呟くから
ドキッとして
Aの頬に手を伸ばす
｢来てくれてありがとう
嬉しかった、大好き……｣
A｢ふふ
俺も大好きですよ｣
僕はAだけのもの、か
｢ねぇ、キスして……？｣
A｢よろこんで｣
｢んっ、はぁ、ちゅん、む、んん｣
何度か絡み合って離れた僕らの間に
銀色の糸が繋がって
それに恥ずかしくなりながら
Aに抱きついた
｢このまま寝てもいい…？｣
A｢いいよ、ずっとそばに居る｣
背中に回った暖かい手に
心底安心しながら
僕は意識を手放した
Aが来てくれて嬉しかった
Aと一生一緒って
改めて感じれてよかった
Aが僕に嫉妬してくれるなんて思ってなかったから
本当に、凄く、嬉しかったなぁ
幸せの中で目を閉じて
次の日目が覚めると
隣にAはいなかった
ずっとそばに居るって言ったのに
そう思いながら部屋を出ると
Aは食器を洗っていた
A｢お、おはようジナ｣
優しく照らされるその笑顔に
キュンっとしながらAの所へ
A｢顔洗ってきな
ご飯作りましたから｣
敬語とタメ口が混ざった言葉は
心做しか居心地がいい
Aに十分抱きついたあと
洗面台に行き顔を洗って顔を上げると
僕はびっくりして声が出そうになった
｢え、ん？｣
目の前には
無数に落とされた赤い痕
隠せないほど首元に落とされ
手首やお腹にもついていた
え？僕昨日……
いや、腰に違和感は無いし
あのまま寝ちゃったよね？
あれ？
いや、それより
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
