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A｢ジナも何か言ってよ
あんなに言ったのに信じて貰えなかったくせに｣
｢ぅ｣
今までの人達にはしてこないで
僕がAにだけすること…と言えば
｢ん、ちゅ
A…帰ろう……？｣
人前で自分からキスとか
抱きついて甘えるなんて
今までしてこなかったから
後ろにいるみんなは
さぞかし驚きだろう
だけど
恥ずかしすぎて僕
もう後ろ向けない
A｢ふふ、そうですね
帰りますか｣
YG｢ふは、最高｣
A｢ユンギありがとね｣
YG｢おう
今度なんか奢れ｣
A｢それはそれは丁重におもてなししますよ｣
そう言ってAは
僕をそのまま抱えると
ゆっくりと歩いて家まで向かった
少しだけ顔を上げると
ぽかんとしているユンギ以外の人達が見えて
少しだけスッキリした
もう僕は誰かのものって右往左往していない
ちゃんとAって一人だけのものなんだから
｢ユンギと、何か企んでたの？｣
A｢その言い方は語弊あるなぁ
同じ居酒屋で目の届く範囲に居ただけだよ
ユンギとは飲みが終わりそうになったら合図してって言っただけ｣
｢あぁ、だから……｣
A｢にしてもヒョン
居酒屋からの帰りはこれが初めてじゃないね｣
｢前は、おんぶだったけどね……｣
A｢その頃から関係値もかなり変わって
俺嬉しいよ｣
僕のことを抱え直して
ぎゅっと抱きしめるAからは
もう離れたくないなと思った
僕も腕を回し直して
家に着くまで大好きなAに包まれたままでいた
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
