【最果て】世界に二つだけの、二人だけの ページ38
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｢ん……んん、ふぁぁ｣
眩しい光の中
顔を顰めて目を開ける
首の下にある逞しくて
でも適度に細い腕
そして目の前にある綺麗な顔
結婚して、何度も見るこの朝の景色は
幸せを感じる
一日の始まりでもある
ヒョンの胸に顔を押し付けて
ヒョンが起きる前にヒョンを堪能する
顔を上げて
ヒョンの頬を包んで
少し撫でていると
その手を掴まれて
ヒョンがゆっくりと目を開ける
A｢おはよ〜ユンギ…｣
後ろから射す光が
ヒョンの頬を照らす
A｢ぼーっとしてる
ユンギも起きたばっか？｣
｢……うん｣
ヒョンの顔に見惚れてたなんて言えず
少し遅れて返事をした俺に
ヒョンは笑いながら
重そうに体を起こした
A｢朝ごはん作るね
ユンギはもう少し休んでな｣
｢俺も作る｣
A｢いーよ
昨日まで徹夜してたでしょ｣
そう言って撫でられて
額にキスをされると
体の力が抜けて
瞼が重くなる
そんな俺を撫でたヒョンは
笑って部屋を出ていった
それからしばらくして
ヒョンに呼ばれ
リビングに行くと
今日1日の予定を話しながら
ヒョンの朝ご飯を一緒に食べて
最近飼い始めた黒猫のロイにも餌をやる
A｢ロイも大きくなったね｣
｢スタッフさんに頼まれた時は
ゴルフボールくらいだった｣
A｢それは言い過ぎ笑｣
ブランドアンバサダーの仕事をした時
忙しそうにしているスタッフさんがいて
休憩がてら話を聞いたら
飼っている猫が子供を産んで
流石に6匹も育てられないから
里親を探してるって言うから
写真を見せてもらって
ヒョンに許可を貰って
ヒョンが選んだ
俺に似ているらしい黒猫を
里親が見つかるまで預かることにして
でも今はもう我が家の猫になってしまった
愛着が湧いたのと
二人ともいつもより早く
ちゃんと帰ってくるようになったから
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作者名：BINA
| 作成日時：2024年2月5日 21時
